横浜DeNAベイスターズが3日、26年ぶりにプロ野球日本シリーズを制し、地元・横浜は歓喜にわいた。市内の百貨店では4日から優勝記念のセールが行われている。 「横浜DeNAベイスターズ 祝日本一 優勝おめでとうセール」が始まったそごう横浜店…
横浜DeNAベイスターズが3日、26年ぶりにプロ野球日本シリーズを制し、地元・横浜は歓喜にわいた。市内の百貨店では4日から優勝記念のセールが行われている。
「横浜DeNAベイスターズ 祝日本一 優勝おめでとうセール」が始まったそごう横浜店(横浜市西区)は、連休の最終日も相まって多くの客でにぎわった。食品売り場では、すき焼き用の肉、コロッケやワインのセット、お楽しみ袋などが用意された。横浜高島屋(西区)も約70種類のハッピーパック(福袋)や「日本一記念小判」を販売する。
前回、日本一に輝いた1998年から毎年12月に監督や選手のトークショーを開催している京急百貨店(港南区)では、日本シリーズに合わせて開催していた応援セールを優勝セールに切り替えた。渡辺博幸・営業計画部ゼネラルマネジャーは、「優勝で一気にお客様の数が増えた。今後もチームが街をどう盛り上げてくれるのか楽しみです」。
3日夜、横浜スタジアムがある横浜公園(横浜市中区)には、日本一の瞬間が近づくにつれ、球場入りできなかったファンらが多数集まり、試合後はハイタッチをしたり応援歌を熱唱したりして喜びを分かち合った。スタジアム近くの野球バー「ホームランバー」では、勝利の瞬間、集まったファンたちがクラッカーを鳴らし、喜びを爆発させた。大粒の涙を流すファンもいた。
東京都の中丸みなみさん(21)は2017年に、3者連続本塁打で広島カープに逆転勝ちした試合を見てチームのとりこに。この日は恋人と一緒に日本一を見届けた。試合観戦で偶然2日連続で隣の席だったことが交際のきっかけだといい、「人生の半分はベイスターズでできている。言葉にならない」と喜んだ。
横浜銘菓「ハーバー」を手がける「ありあけ」(横浜市中区)の堀越隆宏社長(56)は、「日本一は、応援していたファンや企業にとって最高のプレゼントだ。地元・横浜の会社としてこんなにうれしい瞬間はない」と語った。
同社はチームのスポンサーを務め、横浜スタジアムの左翼席には「ハーバー」の広告が掲げられている。今回の日本シリーズをはじめ、コラボ商品も多数企画してきた。
かつて成績や人気が低迷していたチームと、製造元が倒産し、市場から一時は姿を消したハーバーの姿を重ねる。「ハーバーは復活して23年、ベイスターズは26年ぶりの優勝。ハーバー復活の時にお客さんが喜んでくれたうれしさと今回の日本一には重なるものがある」と感慨深そうに語った。(小林直子、堅島敢太郎、良永うめか)