「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸) 走塁改革や!阪神の中野拓夢内野手(28)が4日、盗塁王に輝いた1年目の感覚を呼び起こすべく、個別練習で走塁に“没頭”した。 「今年は全然走れなかった。もう一回筒井(外野守備走塁)コーチと、盗塁王を取った…

 「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸)

 走塁改革や!阪神の中野拓夢内野手(28)が4日、盗塁王に輝いた1年目の感覚を呼び起こすべく、個別練習で走塁に“没頭”した。

 「今年は全然走れなかった。もう一回筒井(外野守備走塁)コーチと、盗塁王を取った時のようにというか、盗塁のスピード、スライディングの強さ、帰塁の速さをもう一回思い出す感じでやっていました」

 1年目の21年は30盗塁でタイトルを獲得したが、今季は6盗塁と自身ワーストに終わった。「サインが出た時に思い切っていけなかったメンタル」が一番の要因だ。この日は一塁ベースの真ん中から二塁ベースの真ん中に引かれたラインに沿って走塁を行った。

 「蛇行せず走ることを意識した」。タッチをかわすために、スライディングは二塁ベースの右端を狙う。ロスを減らすためには、直線で走ることが大切。走り方に自信が持てれば、思い切りスタートも切れる。タイムを計りながら帰塁の練習にも取り組んだ。

 「今年の数字はすごく納得いかないというか、自分でも何でこんなに走れなかったんだろうと。1年目以上かは分からないですけど、どんどんチャレンジしていきたい」。原点に立ち返り、スピードスターが復活を遂げる。