◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)21歳の竹田麗央が日本ツアーを兼ねた米ツアーで初勝利(国内ツアー8勝目)を6ホールに及ぶプレー…
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)
21歳の竹田麗央が日本ツアーを兼ねた米ツアーで初勝利(国内ツアー8勝目)を6ホールに及ぶプレーオフの末に飾った。「相談して決めたい」と話したツアーメンバー登録後に、2026年末までの出場資格を得られる。来季の限定的な出場権を争う12月の最終予選会(アラバマ州マグノリアグローブGC)へのエントリーは取り消し。より優先順位の高い資格で新天地に乗り込める。
米女子ツアーでプレーする日本人選手は近年増加傾向にある。24年シーズンにツアーメンバーとしてレギュラーツアーを主戦場にしたのは9人。そのうち、過去に非メンバーとしてツアー競技で優勝して出場権を手に入れたのは2021年「全米女子オープン」を制した笹生優花、昨年の「TOTOジャパンクラシック」優勝の稲見萌寧がいる。
最古参の畑岡奈紗は2016年末の最終予選会を日本勢で史上最年少の17歳で通過。参戦1年目の翌17年はシードを確保できなかった。同年、2度目の最終予選会をトップ通過して18年「アーカンソー選手権」で初優勝。同年のTOTOで2勝目を飾った。
2021年末には古江彩佳が単独7位、渋野日向子が20位タイで同予選会を突破。22年末には勝みなみが5位で通って米ツアーへ。西村優菜は同じ予選会を24位で終え、優先順位が低い資格でメンバーになったが、翌23年にシーズン最終戦に進出する活躍を見せた。昨年末には西郷真央が2位で、吉田優利が7位で通過して今年のルーキーイヤーを戦っている。
12月5日(木)から5日間90ホールのストロークプレーで争われる最終予選会には、世界ランキング上位者の資格で竹田の他に山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜がエントリー。原英莉花と山口すず夏が10月にフロリダ州で行われた2次予選会を突破してきた。今シーズンを下部エプソンツアーで過ごした馬場咲希も参戦。レギュラーツアーのポイントレースで132位の吉田も来季出場権を逃した場合、フィールドに加わる可能性がある。
同予選会は今年、上位25位までの選手が限定的な出場資格を手にする。竹田の“予選会免除”により、貴重な1枠が空いたと言えるかもしれない。(滋賀県大津市/桂川洋一)