◆第103回全国高校サッカー選手権富山県大会・準決勝▽富山東1-0富山北部(4日、高岡スポーツコア) 富山県大会の準決勝が行われ、富山東が1-0で富山北部を下し、9年ぶりの決勝進出を決めた。後半は押し込まれる場面も続いたが、同29分に186…
◆第103回全国高校サッカー選手権富山県大会・準決勝▽富山東1-0富山北部(4日、高岡スポーツコア)
富山県大会の準決勝が行われ、富山東が1-0で富山北部を下し、9年ぶりの決勝進出を決めた。後半は押し込まれる場面も続いたが、同29分に186センチ、76キロのDF中田航平(2年)が値千金の決勝ゴール。終盤は富山北部の猛攻を耐えて、リードを守り切った。今大会2ゴール目となった中田は「シュートした時は、自分の中で何が起きたのか覚えていません。身体で押し込みました」と笑顔で話せば、就任3年目の上田裕次監督は「インターハイ予選は富山第一に敗れたが、そこから着実に積み上げることが出来た。粘り強く戦い抜き、頼もしい選手たちです」と明るい表情を浮かべた。
文武両道の進学校で、1学年の生徒数は240人前後に対し、今春には197人が国公立大に合格。例年、今大会を前に引退する選手もいるが、今年は3年生8人がベンチ入りした。国立大進学を目指すMF松本翼主将(3年)は「昨日は夜10時まで塾で、7時間くらい勉強できました。勉強もサッカーも、どっちも好きで、誰よりも充実した生活を送っています」と胸を張る。移動中のバスでは勉強を教えあったり、朝は中庭で勉強するなど、時間を有効に使いながら両立を図ってきた。
9日に行われる決勝の相手は、富山第一を破った龍谷富山だ。2年生のDF中田は「勉強と両立させている3年生からは刺激を受けている。チーム一丸となって、3年生を全国大会に連れて行きたい」と決意。全員で力を合わせ、47年ぶりの大舞台を目指す。(中田 康博)