学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(3日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)で初優勝した国学院大は4日、伊勢市の伊勢神宮内宮で、お礼参りと第101回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京・大手町~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間2…

 学生3大駅伝第2戦の全日本大学駅伝(3日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)で初優勝した国学院大は4日、伊勢市の伊勢神宮内宮で、お礼参りと第101回箱根駅伝(来年1月2、3日、東京・大手町~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間217・1キロ))に向けて必勝祈願を行った。

 今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)に続き、伊勢路も制した国学院大は史上6校目となる3冠に王手をかけた。3日夜は伊勢市内に宿泊し、4日朝は全日本大学駅伝ゴール地点の伊勢神宮内宮に向かった。国学院大のホームページによると「人材育成の方針は神道精神(主体性を保持した寛容性と謙虚さ)を教育目的の基礎」としている。前田康弘監督(46)らスタッフ、エースで主将の平林清澄(4年)ら選手は、真剣な表情で、約1時間をかけて参拝した。「やるべきことをすべてやった上で、神頼みをするということです」と前田監督は神妙な表情で話した。

 全日本大学駅伝のエース区間の7区(17・6キロ)で、平林は青学大の太田蒼生(4年)と同タイムの激闘を展開した。「中継所では太田に先着され、区間賞は篠原倖太朗(駒大4年)に取られました。ダブルパンチを食らいました。悔しかった」とレースを振り返る。この日、参拝を終えた後、チームメートと一緒に伊勢名物の赤福を内宮前支店で堪能した平林は「けがれた心と悔しさが浄化されました」と笑顔を見せた。

 練習に全力で取り組み、レースでは全力を尽くす国学院大は「神頼み」も全力で行った。箱根駅伝初優勝に向けて着実に進んでいる。