【北海道】コンサドーレ札幌が、サッカーJ1から降格の危機を迎えている。3日は大和ハウスプレミストドームでセレッソ大阪と1―1(前半1―0)で引き分けた。残留争いで大きく後れをとる結果に、選手やサポーターは「痛い引き分け」と悔しがった。 1…

 【北海道】コンサドーレ札幌が、サッカーJ1から降格の危機を迎えている。3日は大和ハウスプレミストドームでセレッソ大阪と1―1(前半1―0)で引き分けた。残留争いで大きく後れをとる結果に、選手やサポーターは「痛い引き分け」と悔しがった。

 19位のコンサドーレが残留するには17位以上に浮上しなければならない。

 コンサドーレは前半9分、MF青木亮太選手が角度のない位置からゴールを決め、幸先良く先取点を奪った。前半は素早いパスサッカーで何度か相手ゴールを脅かしたが、後半は一転、守勢に回った。後半40分に同点ゴールを決められ、勝ち点3を逃し、引き分けによる勝ち点1に終わった。

 ペトロビッチ監督は試合後の会見で、「後半、自分たちが主導権を握って、攻撃できなくなった。引き分けは満足できる結果ではない。悔しい」と述べた。

 約3カ月ぶりに復帰し、途中出場したMF浅野雄也選手は「ひと言で言うと、もったいない。可能性がある限り最後の最後まで全力で戦いたい」と語った。

 2万6544人の観衆が集まった一戦。コンサドーレサポーターからは落胆の声があがった。札幌市内の男性(34)は「前半の攻撃は今季一番と思えるくらいの出来だっただけに、勝ちきりたかった」。旭川から訪れた寒藤太郎さん(32)は「前半に追加点を挙げられていれば。負けなかったけど、痛い引き分け」と残念がった。

 コンサドーレは3試合を残し、勝ち点33の19位。残留できる17位との勝ち点の差は6となった。次戦からの2試合をアウェーで戦い、12月8日、最終第38節をホームで迎える。寒藤さんは「1%でも可能性がある限り、勝ち続けてほしい」とエールを送った。(畑中謙一郎、能田英二)