京都競馬場で行われる第49回エリザベス女王杯(10日/GI、芝2200m)のデータを紹介する。ホープフルS以来2度目のGI制覇を狙うレガレイラ、一昨年の秋華賞馬スタニングローズ、府中牝馬S2着のシンティレーションなどが出走予定。ここでは過去…
京都競馬場で行われる第49回エリザベス女王杯(10日/GI、芝2200m)のデータを紹介する。
ホープフルS以来2度目のGI制覇を狙うレガレイラ、一昨年の秋華賞馬スタニングローズ、府中牝馬S2着のシンティレーションなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■府中牝馬S組が中心
秋の女王決定戦となるエリザベス女王杯。近年はここをスキップして混合の王道戦線に行く馬も多く、好走歴のある前走ローテも牝馬限定戦が多く含まれている。また、GIにしては珍しく、クラス別では前走GIの1勝に対し、前走GIIが9勝を挙げている点も印象的だ。
・府中牝馬S【4.6.2.38】 ・オールカマー【3.1.0.13】 ・秋華賞【1.3.2.21】 ・札幌記念【1.1.1.1】 ・ローズS【1.0.0.0】 ・新潟記念【0.0.1.3】 ・オークス【0.0.1.1】 ・宝塚記念【0.0.1.2】 ・ヴィクトリアマイル【0.0.1.0】
まずは1,2着ともに最多を誇る前走府中牝馬S組。出ていれば1人気を争ったであろう勝ち馬ブレイディヴェーグの回避は残念だが、ここからは2着シンティレーションを始め7頭が登録。
この組は前走で掲示板内だった馬が【3.5.2.20】と好走馬のほとんどを占める。先に挙げたシンティレーションに加え、今回想定2桁人気となる5着ルージュリナージュにも追い風となる傾向だ。
その他、6着以下から馬券内に入ったのは2回。16年2着のシングウィズジョイと21年1着のアカイイトで、ともに7着からの参戦。どちらも4歳での好走だった。
なお、10着以下、1秒差以上での負けはどちらも好走例なし。前哨戦からの大きな巻き返しは期待薄だ。
また、勝ち馬の輩出数第2位の前走オールカマー組からの好走馬は、府中牝馬Sよりさらにはっきりとした傾向で、すべてが前走掲示板内となっている。12着から参戦のサリエラには厳しいデータだ。
■初の秋華賞組ゼロ
注目の3歳牝馬レガレイラの前走はローズS。ここからの参戦は昨年覇者のブレイディヴェーグのみ。同じ勝負服、同じ鞍上、これまた同じく前走で上がり最速と、共通点の多い両者だが、レガレイラはここで同じ結果を出すことが出来るだろうか。
ちなみに、今回登録のある3歳馬はレガレイラのみで今年は前走秋華賞組はゼロ。これは秋華賞が創設された1996年以来初めての出来事であり、前走ローテ的にも大きな転換点となりそう。
特に今回はGI馬2頭のみ、登録馬19頭のうち前走G3以下からが10頭と、GIとしてはかなり手薄なメンバー構成。これまでの10年では3着1回のみの前走G3組や、馬券内ゼロのオープン特別およびリステッド競走から挑む馬たちにもチャンスがあるかもしれない。
中でも注目は好走馬を輩出している唯一のGIII、新潟記念を制して参戦のシンリョクカ。2歳時の阪神JFでリバティアイランドの2着以降長い低迷期に入り、4歳となった今年春の中山牝馬Sで久しぶりに好走するも、続くレースで競走中止し骨折が判明。無念の春全休から、復帰初戦の新潟記念で悲願の重賞勝利と上昇カーブにいる1頭だ。
その新潟記念はアルゼンチン共和国杯で人気になったセレシオンや、サマー2000シリーズのチャンピオンを争っていたレッドラディエンスとキングズパレスなど、骨っぽいメンバー相手に2番手から押し切って勝利。
先述の通り手薄なメンバー構成の今年、前走だけ走れれば馬券内、あるいはそれ以上の前進も見えてくる。
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