◆第41回ブリーダーズカップ・クラシック(現地時間11月2日、米国デルマー競馬場・ダート2000メートル)=JRA海外馬券発売対象レース 2日間にわたる米国競馬の祭典。2日目に行われたダート頂上決戦は日本馬3頭が出走したが、勝利をつかむこと…

◆第41回ブリーダーズカップ・クラシック(現地時間11月2日、米国デルマー競馬場・ダート2000メートル)=JRA海外馬券発売対象レース

 2日間にわたる米国競馬の祭典。2日目に行われたダート頂上決戦は日本馬3頭が出走したが、勝利をつかむことはできなかった。優勝はフラビアン・プラ騎手が手綱を執ったシエラレーオネ(牡3歳、C・ブラウン厩舎、父ガンランナー)。2着にはフィアースネス(牡3歳、T・プレッチャー厩舎、父シティオブライト)が続いた。

 坂井瑠星騎手とコンビを組んだフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)は3着。序盤から積極的に運び、インの3番手を追走。直線入り口では手応えが怪しくなったが、外から盛り返して3着争いを制した。ケンタッキーダービーでも3着に敗れただけに矢作調教師は「力を出し切ったレース。残念ではありますが、やりきった思いです。勝ちに行っているので、ペースは少し早かったですけれども、 それは結果論で、現実に(先行した)フィアースネスを交せなかったですし、1、2着馬は強かったなと思います」とレース後のインタビューでコメントした。

 昨年2着のデルマソトガケ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎、父マインドユアビスケッツ)もクリストフ・ルメール騎手を背にハナに立つ積極策。4コーナー手前で手応えがなくなり、馬群に沈んだ。13着に終わったルメール 騎手は「楽に先頭を取れましたが、3コーナー手前でもう手応えがありませんでした。少しプレ ッシャーがきつかったです。それで早めにバテてしまいました」と無念の表情で振り返った。

 後方から運んだ川田将雅騎手騎乗のウシュバテソーロ(牡7歳、美浦・高木登厩舎、父オルフェーヴル)も着外に終わった。川田騎手は「前半はいつも通りの雰囲気ではあったのですが、向正面に入っても前走と同じ様に、なかなか馬の気持ちが出て来ず、動けないまま進んでしまうような形でした。そういうところがちょっと彼らしさを出すことができなくて、残念な形ではありますけれども、一番良いときの雰囲気ではないなという感じは正直受けてしまいます」とコメントしている。

 日本勢は昨年のデルマソトガケが2着。期待の高まっていたダート最高峰の一戦だったが、米国調教馬以外では1993年のアルカング、2008年のレイヴンズパスしか勝ったことがない高い壁に、今年もチャレンジは跳ね返される形となった。