今もカリスマ的人気を誇るジーター(左)は、大谷(右)を激賞した。(C)Getty Images 歴史的シーズンの声価が改めて高まっている。 現地時間10月30日に行われたワールドシリーズ第5戦でドジャースはヤンキースを7-6で撃破。最大5点…

今もカリスマ的人気を誇るジーター(左)は、大谷(右)を激賞した。(C)Getty Images

 歴史的シーズンの声価が改めて高まっている。

 現地時間10月30日に行われたワールドシリーズ第5戦でドジャースはヤンキースを7-6で撃破。最大5点ビハインドから試合をひっくり返し、通算4勝1敗で2020年以来4年ぶり8度目の世界一を決めた。

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 第2戦で左肩を亜脱臼した大谷。満身創痍の中でも彼は出場を続けてチームに貢献。痛みに堪えながらの気迫あふれるプレーで、異能の1年を締めくくった。

 グラウンド内外の一挙手一投足に熱視線が注がれ、最後の最後まで娯楽は尽きなかった。その中でレギュラーシーズン中には史上初となる「シーズン54本塁打・59盗塁」も達成。右肘側副靭帯の損傷によるリハビリの影響を感じさせなかった

 打者専任となった1年で際立った異次元さ。ゆえに彼こそ史上初の快挙にふさわしいとする声も上がる。米スポーツ専門局『FOX Sports』の解説を務めた元ヤンキースのデレク・ジーター氏は「正直言って開幕する前は彼がDHでどこまできるか、そしてドジャースの価値があるかは未知だった」と持論を展開。そして、次のように断言した。

「オオタニはDHの選手として初のMVPを獲得する。彼の挑戦は本当に凄い。人々は彼がまた“これ(二刀流)”をやるのかを期待する。いい選手、素晴らしい選手とは何かと言えば、大衆がその選手から目が離せなくなるということなんだ」

 自らも現役時代はカリスマ的人気を誇った。MLB通算3465安打を放っただけでなく、ヤンキースの主将として人々に愛された。

 そんな経験を持ちながら「オオタニのことは打席にいても、マウンドにいても、塁上にいても目が離せない」と強調するジーター氏は、こう続けている。

「彼を見るのは心底楽しいんだ。彼は日本やアメリカだけのスターじゃない。国際的なスターなんだ。野球というスポーツにとっても貴重な存在だと思う」

 MLBにあってフルタイムのDH選手でMVPを手にした選手はいない。果たして、その快挙を大谷はやってのけるのか。現地時間11月22日に行われる発表の瞬間が待たれる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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