「ルヴァン杯・決勝、名古屋3(5PK4)3新潟」(2日、国立競技場) 名古屋が3大会ぶり2度目の優勝を果たした。新潟との熱戦を延長の末、3-3で終え、PK戦を5-4で制した。優勝賞金は1億5千万円。新潟はクラブ初のタイトル獲得を逃した。 …
「ルヴァン杯・決勝、名古屋3(5PK4)3新潟」(2日、国立競技場)
名古屋が3大会ぶり2度目の優勝を果たした。新潟との熱戦を延長の末、3-3で終え、PK戦を5-4で制した。優勝賞金は1億5千万円。新潟はクラブ初のタイトル獲得を逃した。
新潟の悲願は届かなかった。名古屋5人目のPKが決まった瞬間、2人目で外したFW長倉はピッチに突っ伏して号泣。GK阿部はあおむけに倒れ、ぼうぜんと冷たい雨を受けた。2度リードを追いつく執念を見せたが、クラブ初のタイトルはつかめず。それでも松橋監督は「選手たちは誇らしい。素晴らしいパフォーマンスだった」とたたえた。
前半に2点のリードを許す苦しい展開。だが、後半26分にFW谷口のゴールが決まると、ルヴァン杯史上最多となる6万2517人が集まった国立競技場の空気が一変。この日の上越新幹線が増便されるほど、大挙して詰めかけた新潟サポーターの大歓声が会場を支配する異様な空気。ホームのような割れんばかりの声援が後押しした効果なのか、試合終了間際に小見のPKで追いついた。
延長前半に再びリードを許すも、驚異的な粘りで食らいつく。最後は力尽きたとはいえ、死力を尽くした戦いぶりはサポーターの目にしっかりと焼き付いたはずだ。松橋監督は「少しはいい景色を見せることができたのかな」と無念の準優勝にも充実感を漂わせた。