◆プロボクシング▽日本バンタム級タイトルマッチ10回戦 〇王者・増田陸(TKO7回26秒)宇津見義広●(2日、後楽園ホール) チャンピオンの増田陸(27)=帝拳=が7回TKOで初防衛に成功した。同級8位・宇津見義広(40)のトリッキーなスタ…
◆プロボクシング▽日本バンタム級タイトルマッチ10回戦 〇王者・増田陸(TKO7回26秒)宇津見義広●(2日、後楽園ホール)
チャンピオンの増田陸(27)=帝拳=が7回TKOで初防衛に成功した。同級8位・宇津見義広(40)のトリッキーなスタイルに戸惑いながらも序盤から左を確実にヒット。宇津見も必死に応戦するが、パンチ力の差は歴然。7回に王者のボディーブローが決まり、レフェリーが試合をストップした。
最後はしっかりTKOに持ち込んでのフィニッシュにも、王者は不満のようだ。
「結果として防衛できたことはうれしいが、満足できる内容ではなかった。20点です」と自己採点は厳しい勝った。
試合前には「4回でKOする」と思いリングに上がった。が、プロ20年で初のタイトル挑戦という宇津木の独特の動きに戸惑った。通常ならば一撃で相手を倒す左も芯を外された。が、最後はパンチ力にものをいわせた。序盤からコツコツと左を顔面、中盤からはボディーに散らすと挑戦者の我慢も7回が限界だった。
勝った7勝はすべてKOというハードパンチャー。唯一の黒星は昨年8月に喫した堤聖也(角海老宝石)戦での判定負け。その堤は先月13日に井上拓真(大橋)を破りWBA世界バンタム級王座を奪取。その試合をリングサイドで見た増田にとっては、世界との距離が一気に近く感じた瞬間でもあったはずだ。「日本の次は世界を目指してやっていく。でも、この内容ではまだまだ。もっと実力をアップして次に臨みたい」と、増田。謙虚で練習熱心は王者の世界挑戦はそう遠くないはずだ。