「日米女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(1日、瀬田GC=パー72) 56位から出た渋野日向子(25)=サントリー=は1イーグル、1バーディー、2ボギーの71と伸ばし切れず、通算1アンダーの58位に後退。それでも、18番パー…

 「日米女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(1日、瀬田GC=パー72)

 56位から出た渋野日向子(25)=サントリー=は1イーグル、1バーディー、2ボギーの71と伸ばし切れず、通算1アンダーの58位に後退。それでも、18番パー5ではショットインイーグルを奪取し、ギャラリーを魅了し、大喝采を浴びて満面の笑みを浮かべた。首位発進の脇元華が、通算13アンダーで単独首位をがっちりキープ。65をたたき出した竹田麗央が、日本勢2番手の4位に浮上した。

 本調子でなくとも、やっぱり渋野にはファンをひきつける力がある。インから出たこの日も17番までパターが打ち切れずにパーを並べていたが、前半最後の18番パー5でその力を発揮した。

 残り80ヤードの第3打。グリーン右に切られたピンに対し、さらに狭い右奥に落とし込んだ打球は強烈なバックスピンがかかり、そのままカップに吸い込まれた。それまでの苦しい空気を一変させるショットインイーグルにギャラリーは大歓声。「超うれしかった!」。代名詞のスマイルがはじけた。

 ただ、後半は流れに乗れなかった。4番こそ10メートルのバーディーパットを沈めたものの、5番はアプローチを寄せ切れずにボギーをたたくと、続く6番も落とした。初日に比べてショットは復調の兆しを見せたが、2日連続で30パット超えとグリーン上で苦しみ、「慎重になっている。ほぼほぼショートしてるので、もったいない」と反省の念を込めて振り返った。

 開幕前に懸念されていた体調面は、もう問題ない。2週前のBMW選手権は体調不良で欠場したが、復帰戦の今週は「体の調子は良い。アドレナリンが出まくっている」と話すほど。食欲も旺盛で「めちゃくちゃガンガン食ってます。昨日は鳥系の居酒屋で、もりもり食べた」と元気そうだ。

 心配ごとが一つ減って、あとはスコアに結び付けるだけ。ただ、3日目は大雨予報でラウンド中止の可能性がある。「結構ヤバめ?やりたくないよう」と冗談を交えておどけながらも、「(雨で)みんな難しいと思うけど、できるだけバーディーを取れるように。上に行くだけかな」と週末の奮闘を誓った。