日本ハムの2軍コーチに就任した江口孝義投手コーチ(55)、的場直樹バッテリーコーチ(47)、横尾俊建打撃コーチ(31)が1日、エスコンフィールドで就任会見を行った。江口コーチは指導経験はなく、理学療法士、鍼灸師の資格を持つ異色の経歴の持ち…
日本ハムの2軍コーチに就任した江口孝義投手コーチ(55)、的場直樹バッテリーコーチ(47)、横尾俊建打撃コーチ(31)が1日、エスコンフィールドで就任会見を行った。江口コーチは指導経験はなく、理学療法士、鍼灸師の資格を持つ異色の経歴の持ち主。「トレーナーとしての経験は他球団でも15年くらいあったんですけど投手コーチとして呼んでいただいてワクワクしています」と話した。
佐賀工時代は剛速球投手でならし、NTT九州を経て91年にダイエー入り。だが、右肩を痛め6年で0勝1敗に終わった。引退後は理学療法士、鍼灸師の資格をとり、06年からオリックス、14年から古巣ソフトバンクのトレーナーを務め20年に退団していた。
寝耳に水だった。木田GM代行からの一報に「びっくりした」が最初の感想。「球界に携わることはないと思っていたので」と言う。「奥さんに相談したら絶対やった方がいいって言われたのでそこが押されたって感じですね」と決断した。
経歴は異色。だが、生かせる頭脳がある。「現役の時は頭悪かったなと反省しています。ダイエーをクビになって医療系の学校に行っていろいろ体の仕組みを学んだ時に、こういう知識があればピッチングに生かせたという反省がありまして。体の作りとかトレーニング、投げ方に関して僕の知っている範囲で少しでも伝えていきたい」と言う。
「僕が当たり前だと思っていることがもしかしたら各選手にとって当たり前じゃないかもしれない。コミュニケーションを取りながらやっていきたい」と選手と対話を重ね濃厚な関係を築いていく思い。「実はトレーナーの時から、僕がもしピッチングコーチならこういうことを言いたいというのは秘めていた」。55歳。遅咲きの指導者が、新風を吹き込ませる。