大谷への感慨深い思いを寄せたヤング(手前)。(C)Getty Images 将来的に大谷翔平のキャリアを振り返る上で大きなファクターとなるのは間違いない戴冠だった。 現地時間10月30日、ワールドシリーズ第5戦がニューヨークのヤンキースタジ…

大谷への感慨深い思いを寄せたヤング(手前)。(C)Getty Images

 将来的に大谷翔平のキャリアを振り返る上で大きなファクターとなるのは間違いない戴冠だった。

 現地時間10月30日、ワールドシリーズ第5戦がニューヨークのヤンキースタジアムで行われ、ドジャースが7-6でヤンキースに逆転勝利。最大5点差をひっくり返し、4年ぶり8度目の“世界一”をやってのけた。

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 メジャーリーグ移籍後7年目にして初のポストシーズンに進出した大谷は、10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)での大型契約を締結したドジャース移籍1年目に悲願のチームタイトルを獲得した。

 二刀流で世界的なフィーバーを巻き起こしたエンゼルス時代に得られなかったチームとしての“成功”を手にした大谷。常々「勝ちたい」と口にしてきた彼の切実な想いを知る当時のチームメイトからは労いの言葉が向けられた。

 30日の試合後、現地メディアの取材対応をしていた大谷に声をかけたのは、元エンゼルスのクリス・ヤングだ。

 この日、MLBの公式ネット局『MLB Network』の中継番組に出演していた名手は、同局の番組にゲストとして緊急出演した大谷に対して「僕らはポストシーズンを一緒に経験することはできなかったね。そういう中で今回の優勝で色んな夢が叶ったんじゃないか?」と質問した。

 ルーキーイヤーの1年だけだったが、苦楽を共にした元同僚からの問いかけに大谷は、「本当にエンゼルスのスタッフやチームメイトも本当に素晴らしかった。もちろん彼(ヤング)も素晴らしかった」と穏やかな笑顔で返答。続けざまに「本当に移籍1年目からこうやってタイトルが獲れて、僕自身も色んな人に支えてもらったと思ってます」と感謝を口にした。

 ここまで上り詰めるまでに様々なことに耐えてきた。その舞台裏での努力を知る人々にとっても大谷のワールドシリーズ制覇は感慨深いものとなっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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