「広島紅白戦、白組4-8紅組」(31日、マツダスタジアム) 広島の中村奨成外野手(25)が31日、マツダスタジアムで行われている秋季練習での紅白戦に出場し、4打数2安打2打点とアピールした。この秋は「シンプル」をテーマに打撃フォームを改良…
「広島紅白戦、白組4-8紅組」(31日、マツダスタジアム)
広島の中村奨成外野手(25)が31日、マツダスタジアムで行われている秋季練習での紅白戦に出場し、4打数2安打2打点とアピールした。この秋は「シンプル」をテーマに打撃フォームを改良中。今季、1軍の舞台で1本しかなかった逆方向への安打を放ち、イメチェンしようとする姿を首脳陣に見せつけた。
若手の“現状報告”として行われた、秋季練習では異例とも言える紅白戦。その舞台で中村奨が存在感を示した。2点適時打を含むマルチ安打に三盗の活躍。現状に危機感を抱く若武者は「どんどんアピールしていかないといけないので、紅白戦であれ、なんでも一生懸命にやることは変えずにやっていきたい」と表情を引き締めた。
シンプルに最短距離で出したバットで捉えた。五回2死二、三塁の好機。「追い込まれていたし、ある程度ヤマを張っていた」という変化球を振り抜き、右前へはじき返す2点適時打とした。さらにけん制悪送球で二進後、三盗にも成功。次打者・石原の適時打で生還し、鮮やかにダイヤモンドを駆けた。
今秋は「シンプル」な打撃フォームを貫いている。これまで高く構えていたトップの位置は少し下がって自然な形となった。打席内での思考もクリアに。「ああだこうだ考えずに方向を決めるなら決めて、反応で打つなら打って。シンプルにしている」と話す。
その結果として生まれた逆方向への快音。1軍では3年連続0盗塁だった中、この日は三盗も果敢に狙った。「今まで通りやっても結果が出ないのは分かっている。ガラッと変えられるように」と“イメチェン”を目指す覚悟だ。
新井監督は「本人も何かを変えないといけないと思っていて、取り組んでいることを根気強くやっているように見えた」と評価。勝負の8年目へ模索を続けていく。