抜群の安定感を誇るシナーにアルカラスもお手上げ「別次元」 10月28日に開幕した「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)に第2シードとして出場するカルロス・アルカ…
抜群の安定感を誇るシナーにアルカラスもお手上げ「別次元」
10月28日に開幕した「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)に第2シードとして出場するカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)が、記者会見に登場。年間1位を確定させたヤニック・シナー(イタリア/同1位)について、「別次元のプレーをしている」と語った。
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21歳のアルカラスは、今年は全仏オープンとウィンブルドンの2つのグランドスラムを制覇するなど4度の優勝を飾っている。現世界1位のシナーにも今年は3戦負けなしの成績を残している。
だが、全豪オープンなど7勝を挙げている23歳のシナーは別格。出場14大会中11大会で準決勝以上に進出し、65勝6敗と抜群の安定感を誇り年間1位を確定。ATPランキングポイントでは、2位のアルカラスに3300ポイントの差を広げた。
シナーの安定感は、アルカラスも認めざるを得ず、「ヤニック(シナー)に3回勝ったからといって意味はないよ。いくつかの大会で良いテニスができなかった。今年の僕の勝率も高いけど、ヤニックは別次元のプレーをしている。91%以上の勝率を残した選手は過去にも多くない」と語った。
また、「どの選手も安定した成績を残したいと思っている。出場するすべての大会で上位まで勝ち進みたいと。それが僕の来年の目標だよ。思うような結果を残せなかった大会でベストを尽くす。今年は、初戦で負けてしまったこともある。だから、来年はそうならないようにしたいね」と、1年を通じて高いレベルのプレーを続けることが目標だとした。
そんなパリ・マスターズも昨年は初戦敗退。この数年間、シーズンの疲れがこの大会で出てしまい思うようなプレーができなかったと話すが、今年は違う。
年末までの目標をランキング2位の確保だとし、「良いテニスをするために精神的にフレッシュでいる必要がある」と述べ、「自分が何をすべきかわかっている。だから、昨年よりも上位に行けると思っているよ」と自信をみなぎらせた。
2回戦から登場する今大会の初戦では、ニコラス・ジャリー(チリ/同37位)と対戦する。