DeNAが選手全員参加の緊急ミーティングから逆襲を誓った。26日から本拠地・横浜スタジアムで戦った「SMBC日本シリーズ2024」で初戦から2連敗。27日の試合後、主将の牧秀悟内野手(26)が選手を集めて結束を図った。17年の同シリーズを知…

DeNAが選手全員参加の緊急ミーティングから逆襲を誓った。

26日から本拠地・横浜スタジアムで戦った「SMBC日本シリーズ2024」で初戦から2連敗。27日の試合後、主将の牧秀悟内野手(26)が選手を集めて結束を図った。17年の同シリーズを知る山崎康晃投手(32)、桑原将志外野手(31)、柴田竜拓内野手(30)も牧からの指名で前に立って率直な意見を出し合った。リーグ3位から下克上を図るチームが、2連敗からはい上がる。

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このまま終わるわけにはいかない。キャプテン牧が、選手それぞれが、懸命にもがいている。シリーズ初戦から2連敗となった27日の試合後、牧が選手全員に集合をかけた。「自分にとっては初めての日本シリーズで、初めての雰囲気で2連敗してしまった。日本シリーズを経験している人からアドバイス、意見を聞きたかった」と、わらにもすがる思いだった。

先輩たちの率直な意見を求めて、牧が場を回す。野手の代表の1人としてナインの前に立った桑原は、誤解を恐れずに言った。「今の雰囲気ではソフトバンクに勝てない。勝ち負けだけじゃなく、そういう雰囲気がやっていて腹立たしい。負けて悔しくないんか? と」。その上で「もっと気持ちを1つにして戦おう」と呼びかけた。17年の同シリーズ、同じソフトバンクに敗れた悔しさを肌で知るからこその、熱い言葉だった。

投手代表として前に立った山崎も、思いは一緒だった。「このままいくとストレートで負けるぞと。相手を知ることももちろんですけど、自分たちのことを見つめ直す時間も必要なのかなと僕は思いました」。3人目の代表者として前に立った柴田とともに、思いをぶつけ合った。

キャプテン1年目の牧。自分のひと言でチームの方向が決まる。責任の重さを実感しつつ「みんなのスイッチが切り替わればと思います」と願った。振り返れば、リーグ3位からスタートしたCS。ファイナルステージ第6戦では、負けたら終わりの状況から1点差で日本シリーズ進出をもぎとった。負けたら終わり。その気持ちが今、それぞれにあるのか。ソフトバンクは生半可な気持ちで勝てる相手じゃない。「日本シリーズに行って満足してるんじゃないかと思った。ずっとこの一戦負けられない、という思いでやってきたことを続けないといけない」と桑原。今こそ“横浜進化”の時だ。【小早川宗一郎】

▽DeNA筒香(日本シリーズ2連敗で迎え)「自分のことだけでなく、全員が全員をサポートしないと流れは出てこない。ソフトバンクさん相手に本気で勝ちにいく心が大事だと思います」