本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。 今週の重賞競走は土曜日に京王杯2歳ステークス(GII)とファンタジーステークス(GIII)、日曜日にアルゼンチン共和国杯(GII…

 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は土曜日に京王杯2歳ステークス(GII)とファンタジーステークス(GIII)、日曜日にアルゼンチン共和国杯(GII)とみやこステークス(GIII)が行われます。その中から東京競馬場で行われるアルゼンチン共和国杯を取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年のアルゼンチン共和国杯での前走着順別成績を見ていきます。過去10年のアルゼンチン共和国杯では、前走3着以内の馬が5勝2着5回3着7回。前走4着以下が5勝2着5回3着4回となっています。前走3着以内の馬については、その時の人気やレース格に顕著な傾向はありませんでした。前走で好走した勢いそのままに結果を残していると考えられます。

 一方、前走で4着以下だった馬については、その時の人気やレース格に注意が必要になります。前走4着以下から馬券に絡んだ14頭の内、12頭が前走でGIかGIIに出走。残る2頭は前走がGIII以下で2番人気以内の支持を集めていた馬となっていました。前走がアルゼンチン共和国杯と同格か格上の一戦だった場合は人気の有無は問われませんが、前走がGIII以下で4着以下だった場合については、その時の人気によって評価を決めたほうが良さそうです。

 続いては、過去10年のアルゼンチン共和国杯における年齢別の成績です。過去10年のアルゼンチン共和国杯では3歳馬が2勝3着2回で複勝回収率182%。4歳馬が6勝2着3回3着3回で同88%。5歳馬が1勝2着4回3着5回で同51%。6歳以上の馬が1勝2着3回3着1回で同17%となっています。年齢が若い馬ほど期待値が高くなる傾向にあるようです。

 3歳馬は古馬相手になり斤量の恩恵を受けられることが要因と考えられます。また、4歳馬や5歳馬は能力のピークを迎えている可能性が高いため、高齢馬に比べれば期待値が高くなっているのではないでしょうか。今年のアルゼンチン共和国杯では3歳馬の出走はありませんので、4歳馬や5歳馬に注目して予想を組み立てることもひとつの策になるかもしれません。

 それでは早速ですが、今週のアルゼンチン共和国杯でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆長距離適性を感じる本命候補

ショウナンバシット

 昨年は若葉S(L)を勝利し、その後はクラシック三冠に全て出走した素質馬。今後の活躍が期待されていましたが、菊花賞後は勝ち星どころから3着以内にすら入れず精彩を欠いていました。しかし、2走前の札幌日経OP(L)で久々の勝利を挙げると、前走のタイランドC(OP)も制し連勝。ここ2戦は芝2600mでのレースでしたし、ステイヤーとしての資質の高さを感じさせる結果を残しています。

 先述したように元々はクラシックに出走したほどの実力馬ですし、勢いを取り戻した今ならばGIIメンバー相手でも好勝負になっても驚きはありません。年齢的も4歳馬で過去傾向から期待したい1頭と言えますし、重賞初制覇を達成するシーンがあっても不思議はありません。

サヴォーナ

 2走前の函館記念(GIII)、前走のオールカマー(GII)でともに4着。馬券圏内まであと一歩という走りですが、これは距離が短かったことが影響しているかもしれません。本馬はこれまでに3勝を挙げていますが、その内の2勝が2400m以上となっています。重賞は神戸新聞杯(GII)や日経新春杯(GII)で連対。この2戦はどちらも2400mでしたので、距離は長ければ長いほうがいいタイプと言えます。

 そういう意味では今回、2500mに距離が延びるのはプラス材料と言えるのではないでしょうか。5走前の日経新春杯では今年の宝塚記念(GI)を勝ったブローザホーンを相手に僅差の2着でしたし、GIIメンバー相手でこの距離ならば勝機もありそうですし、ここは前走からの前進に期待ができそうです。

メイショウブレゲ

 今年1月に行われた万葉S(OP)でオープン初勝利を挙げた本馬。万葉Sは3000mで行われた一戦で長距離への高い適性を感じさせる結果を残しています。その後の3戦は一息の成績に終わっていますが、前走の京都大賞典(GII)で3着に好走。シュヴァリエローズやディープボンドなどの重賞好走歴のある馬を相手に僅差の競馬をしていますし、2400m以上の重賞ならば通用する能力は備えていそうです。

 今回のアルゼンチン共和国杯も2500mで行われますので、距離自体はプラスに働きそうです。2走前が今回と同じ舞台で行われた目黒記念(GII)で10着と大敗していますが、これはスローペースになったことが敗因で条件が合っていないとは言い切れません。末脚勝負の馬で展開に左右される面は否めませんが、自身の長所が活きる流れになれば浮上の余地もありそうです。