中日井上一樹監督(53)は28日、来季の2軍監督として今季限りで退団していた落合英二氏(53)に就任を要請、受諾されたことを明らかにした。立浪前監督のもとでヘッド兼投手コーチなどを歴任、シーズン終了と同時に退団が発表されていた落合氏が異例の…

中日井上一樹監督(53)は28日、来季の2軍監督として今季限りで退団していた落合英二氏(53)に就任を要請、受諾されたことを明らかにした。立浪前監督のもとでヘッド兼投手コーチなどを歴任、シーズン終了と同時に退団が発表されていた落合氏が異例のカムバックで井上新体制を支えることになった。

「説得、説得です。ミーティングルームで、わが家で。立浪さんが終わって、ケジメをつける気持ちも分かるけど、英二さんしかいないと。なかなか首をタテに振ってくれなかったけど、了承を得ました」。ナゴヤ球場の秋季練習を視察した新指揮官は、熱血アタックで落合氏を口説き落としたことを明かした。

自らの体験から2軍監督の重要性はだれよりも認識している。その要職を任せられるのは落合氏しかいなかったという。退団発表からまだ1カ月も経ていない中でのカムバック要請。新監督の熱意が伝わり、井上体制の骨格が固まった。

球団は同日、新たなコーチとして平成の3冠王・松中信彦氏(50=打撃担当)、日本ハムスカウトを退任した飯山裕志氏(45=野手総合)、楽天投手コーチを務めていた小山伸一郎氏(46=投手)、今季限りで引退した田島慎二氏(34=投手)、球団広報から配置転換となる小林正人氏(44=育成)、22年に現役を引退したOBの平田良介氏(36=外野守備)の入閣を発表。1、2軍及び担務の詳細は今後、調整が行われるものの、松中氏については「僕のそばにいてもらいます」(井上監督)と1軍打撃部門を任せる意向を明かした。