日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の新番付を発表した。新大関・大の里(二所ノ関)が福岡市内の部屋宿舎で会見を行った。 大関に載った自身のしこ名を指差し「伝達式を終えて時間が経ちましたけれど、こうやっ…

 日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の新番付を発表した。新大関・大の里(二所ノ関)が福岡市内の部屋宿舎で会見を行った。

 大関に載った自身のしこ名を指差し「伝達式を終えて時間が経ちましたけれど、こうやって番付に名前が載るということで、本当に大関になったんだなという実感が湧きました。大関として臨む初めての場所でもありますし、準備して頑張りたい。より一層気を引き締めないとなという気持ちになりました」と語った。

 先場所で2度目の優勝を果たし、昭和以降最速となる初土俵から所要9場所での大関昇進。新入幕から所要5場所での昇進も、年6場所制となった1958年以降では1位のスピードと、過去に例のない速さで出世街道を歩むが「自分自身追いついていないと思います。慣れていない部分もあって、やっぱり1年前の自分と比べると想像していないところにいますし、まだ自分自身実感もないですし、追いついていないことが1番です」と心境を明かした。

 1日から行われていた秋巡業には初日から帯同していたが、「アデノウイルス感染症」で17日から途中離脱を余儀なくされた。現在は体調も回復しているといい、「本当に全国各地でたくさんの声援をいただいたので、またそれを力に頑張りたいなと思いました」と気を引き締めた。(大西 健太)