パリ・パラリンピック車いすラグビーで日本代表の金メダル獲得に貢献した橋本勝也選手(22)=日興アセットマネジメント=に25日、福島県民栄誉賞が授与された。 この日、県庁であった表彰式で、内堀雅雄知事が「橋本選手の活躍が県民の皆さんに希望、…
パリ・パラリンピック車いすラグビーで日本代表の金メダル獲得に貢献した橋本勝也選手(22)=日興アセットマネジメント=に25日、福島県民栄誉賞が授与された。
この日、県庁であった表彰式で、内堀雅雄知事が「橋本選手の活躍が県民の皆さんに希望、勇気、誇りを与えてくれました」とたたえた。橋本選手は「チームを勝利に導くとの思いで3年間練習に励んできた。県民の応援が力になった」と話した。
三春町出身の橋本選手は、19歳で挑んだ2021年の東京パラリンピックでは出場機会に恵まれなかった。その後、当時勤務していた三春町役場を退職し、町内と東京を行き来しながら練習を重ねてきた。今大会はチーム最年少ながら、79得点を記録し、金メダル獲得に大きく貢献した。
式には、小学1~3年の担任だった山崎恵子さん(55)がサプライズで登場。橋本選手は小学1年の体育の授業で山崎さんから「車いすから降りてみない」と誘われ、マット運動に参加した。その経験が「スポーツの楽しさを感じるきっかけだった。その一言がなければ今、車いすラグビーをやっていなかったと思う」と振り返った。
山崎さんは「子どもの時から負けん気が強くて、頑張り屋だった。ここまで成長するとは想像できなかった。ラグビーの選手として、人として、ここまで立派になったのは素晴らしいと思います」と話した。
式後、会見に臨んだ橋本選手は「自分が活躍することによって、一人でも多くの人に『橋本選手が頑張っているから自分も頑張ろう』と思ってもらえるような選手を目指したい」と話した。「世界一のプレーヤーになることが目標。(2026年の)世界選手権でMVPを目指したい」と活躍を誓った。