<プロ野球ドラフト会議>◇24日最速149キロ左腕の北照・高橋幸佑投手(3年)が中日から5位で指名を受けた。北海道小樽市内の同校で野球部員や地元神奈川県から駆けつけた家族らと一緒にテレビで会議の様子を見守った。名前が呼ばれると、仲間から歓声…
<プロ野球ドラフト会議>◇24日
最速149キロ左腕の北照・高橋幸佑投手(3年)が中日から5位で指名を受けた。
北海道小樽市内の同校で野球部員や地元神奈川県から駆けつけた家族らと一緒にテレビで会議の様子を見守った。名前が呼ばれると、仲間から歓声があがったが、背筋を伸ばして両手を膝に置き、パイプ椅子に腰かけていた高橋はテレビ画面をじっと見つめたまま。数秒してから安堵(あんど)の表情を浮かべた。「素直にうれしい。今までやってきたことが報われたって気持ち。またこれから頑張りたい」と実感をわかせた。
最速は夏時点で148キロも、3週間前に後輩たち相手に打撃投手を務めた際に149キロをマーク。3月に高校日本代表候補合宿に選出され、プロ入りを意識するようになった。中学時代は無名。一般入試で名門北照に入学し、甲子園を目指した3年間で、指名を受ける選手に成長した。「プロの舞台で活躍して恩返しができるように」と誓う。
指名を受けた中日には、心強い先輩がいる。同校OBで同じ左腕の斎藤綱記投手(27)だ。斎藤が使用していたグラブを高橋が受け継いで使用している。斎藤は14年にオリックスから5位指名を受けてプロ入りした。同校にとっては斎藤以来10年ぶり13人目のプロ野球選手の誕生。「斎藤綱記さんも高校からプロに入ってすごく体が大きくなったイメージがある。食事の面について聞いてみたい」と弟子入りを志願した。
目標は「まずはプロ初先発でプロ初勝利を挙げること。プロ野球界で20年間やり続ける選手になれたら」と思い描いた。【保坂果那】