◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―IBF、WBO同級1位サム・グッドマン (12月24日、東京・有明アリーナ) 大橋ジムは24日、世界4団…

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―IBF、WBO同級1位サム・グッドマン (12月24日、東京・有明アリーナ)

 大橋ジムは24日、世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)がIBF、WBO世界同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)とクリスマスイブに東京・有明アリーナで対戦すると発表した。

 9月のTJ・ドヘニー(アイルランド)戦をグッドマンが以前、YouTubeで「さえない試合」と発言。これを受けて、尚弥は会見の最後に「ちょっと一言だけ言いたいんですけど」と自ら切り出した。「ドヘニー戦がさえないという言葉をもらいまして。それは、ドヘニーが塩試合に徹したから、さえない試合になってしまった。グッドマンには是非、熱い試合をしてもらいたい。その意気込みで日本に来てもらいたいなと思うので、よろしくお願いします」と異例の”お願い”。

 攻撃的にくると思われたドヘニーは守備的だった上に最後は腰を痛め、棄権しての7回TKO負け。尚弥は「消化不良。不完全燃焼だった」と語っており、二の舞いにならないよう、くぎを刺した形だ。17年以来となる年3試合目に向け「今年を締めくるという意味で、またインパクトのある試合をしていきたいなと思います」と意気込んだ。

 オンラインで会見に参加したグッドマンは尚弥の呼びかけには「はい。東京でお会いしましょう」とだけ返答。「ワクワクしている。4団体統一チャンピオンになるのは夢。ベルトを持ってオーストラリアに帰る」と自信たっぷりに語った。

 尚弥は勝てば世界戦24勝目。元世界3団体ミドル級(72・5キロ以下)王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、世界3団体スーパーミドル級(76・2キロ以下)統一王者の”カネロ”ことサウル・アルバレス(メキシコ)と23勝で並んでいたが、現役単独最多となる。

 プロモートする大橋秀行会長は「来年、再来年と大きな野望がある」と発言。来春には21年以来となる海外での試合を検討しており、米国のロサンゼルスや尚弥にとっては初のニューヨークも候補に挙がっている。WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の中谷潤人(M・T)とのドリームマッチ実現にも「日本人選手相手で、本人も僕たちもモチベーションが上がるのは中谷選手」と前向きな姿勢を見せた。

 戦績は31歳の尚弥が28戦全勝(25KO),26歳のグッドマンが19戦全勝(8KO)。

 試合はLeminoで生配信される。