「最近、下半身の元気がない……」と悩んでいませんか? 欲求が湧かないと、男性としての自信もなくなってしまいますよね。その変化は、男性更年期が関わっているかもしれません。今回は、性欲低下と男性更年期の関係性や、性欲をとり戻す方法をご紹介しま…

 「最近、下半身の元気がない……」と悩んでいませんか? 欲求が湧かないと、男性としての自信もなくなってしまいますよね。

その変化は、男性更年期が関わっているかもしれません。

今回は、性欲低下と男性更年期の関係性や、性欲をとり戻す方法をご紹介します。

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1.性欲低下は『男性更年期』が原因?

性欲低下にはさまざまな要因があります。環境や心理的なものによるストレス、脱毛症の治療薬の副作用、慢性腎臓病のような持病などが挙げられますが、「男性更年期」も原因のひとつです。

男性更年期は、男性ホルモンの低下によりホルモンバランスが崩れることによって起こり、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」とも呼ばれます。40歳以降に発症することが多いといわれますが、個人差もあり、なかには60歳以降で症状があらわれる場合もあります(※1)。

2.男性更年期はこんな症状も

男性更年期は、性欲減退以外にも、ED(勃起不全・勃起障害)の原因になります。また、性機能症状以外にも、関節痛や筋肉痛、疲労感、肥満などの身体症状、イライラや不安、うつ、不眠などの精神症状があります。

3.性欲を取り戻す方法

男性更年期の症状のひとつである「性欲低下」。こうした性欲の変化が気になっている男性に向けて、性欲を取り戻す方法を3つご紹介します。

3-1.筋トレでホルモンを増やす
性欲は、男性ホルモンのテストステロンと密接に連動していて、テストステロンの分泌が増えると性欲も高まり、減少すると性欲も減退します。
また、テストステロンには骨や筋肉を作るはたらきがあり、筋肉自体も微量のテストステロンを産生するといわれています。筋トレを習慣づけることで、男性ホルモンを増やしましょう。

テストステロンを効果的に増やすには、高強度の筋トレが最適です。おすすめのトレーニングをご紹介します。

・3方向ひねり腹筋

(1)仰向けの状態でひざを立て、両手を頭上に伸ばす。
(2)息を吐きつつ上半身を起こす。
(3)(2)の際に、最初は左、次は真ん中、次は右、最後に真ん中とからだをひねる。

・高速もも上げ

(1)直立し、背筋を伸ばす。
(2)両腕を前後に振りつつ、左右順番にひざを上げる。
(3)(2)の際に、太ももの高さが床と平行になることを意識する。

高強度の筋トレは無理のない範囲で行い、慣れたら徐々に回数を増やしていきましょう。

3-2.生活習慣を見直す
生活習慣を改善することで、テストステロンの増加を促し、性欲の回復を期待できます。テストステロンは、睡眠障害によって値が低くなる可能性が示唆されている(※2)ので、夜はきちんと就寝し、早寝早起きを心がけましょう。

そして、食事は良質なタンパク質を意識的に摂取しましょう。肉に含まれるカルニチンはテストステロン分泌を促します。とくに豊富にカルニチンが含まれるラム肉がおすすめです。

また、筋トレ以外の運動も習慣的に行いましょう。ウォーキングやジョギングのほか、階段の上り下りも立派な運動になります。

3-3.漢方薬を利用する
男性更年期の治療には、漢方薬が使用されることもあります。生殖泌尿器機能に対処するには、「ホルモンバランスの乱れを整える」「血流をよくして生殖泌尿器機能を正常化する」「からだを温めて内臓機能を回復する」「消化・吸収の機能をよくして疲労をとる」といった漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

<男性更年期の症状におすすめの漢方薬>

・八味地黄丸(はちみじおうがん):血流をよくして、からだを温めることで、泌尿器や生殖器の機能を高めます。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の機能を整え、全身の倦怠感を解消してからだを元気にします。

漢方薬は体質との相性が重要です。漢方薬を選ぶ際は、医師や薬剤師に体質に適した漢方薬を選んでもらいましょう。

もっと気軽に漢方薬を使用したい方には、オンライン漢方薬の「あんしん漢方」がおすすめです。体質の診断、漢方薬の購入、アフターフォローもすべてネットで完結する画期的なサービスで、専門家があなたに適した漢方薬を選んでくれます。

4.テストステロンを増やし性欲低下を防ごう

性欲の低下は、男性更年期の典型的な症状のひとつです。男性更年期は、40歳以降の男性を中心に、性機能症状や身体症状、精神症状が起こります。また、症状を発症する年齢には個人差があります。

筋トレや生活習慣の見直しを行って、男性ホルモンのテストステロンを増やし、いつまでも男らしさをキープしましょう!

【参考】
(※1)同友会メディカルニュース「男性にもある更年期障害とは」
https://www.do-yukai.com/medical/113.html
(※2)睡眠障害は米国成人男性における低テストステロンと関連する:国民健康栄養調査の結果
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201902266638838566

[文:あんしん漢方]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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<この記事の監修者>医師 木村 眞樹子(きむらまきこ)

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。
自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。