ビシエドはかつて首位打者、最多安打のタイトルも獲得(C)産経新聞社 今季限りで中日を退団した内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。 今月上旬には全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)に「情報…
ビシエドはかつて首位打者、最多安打のタイトルも獲得(C)産経新聞社
今季限りで中日を退団した内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。
今月上旬には全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)に「情報筋によると、ビシエドは2025年、中日に復帰する予定はない。少なくとも4つのNPBチームが交渉中だ」と伝えた。
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同記者は従来からキューバ系選手の移籍情報に精通していることで知られる。
今季35歳シーズンとなったビシエドは開幕1軍入りを果たせず、1軍出場試合は15試合、本塁打は1本にとどまった。
9シーズン在籍した中日からの退団が決まったが、本人は日本球界での現役続行を希望しているとされる。
また今季、特に「打てない」ことがクローズアップされた球団にとってもビシエドは魅力的な存在となりそうだ。
近年は一定のゾーンを打てないこともクローズアップされているが、一発のある強打の一塁手を求める球団は複数上がる。また在籍9年で日本人選手扱いとなったことも編成面では獲得しやすくなるメリットもある。
追い風になる材料も出てきた。今オフの外国人野手の去就で注目を集めていたのが、日本ハムのフランミル・レイエス。
来日1年目の今季は103試合に出場し、打率「.290」、65打点、リーグ2位の25本塁打をマーク。シーズン終盤には25試合連続安打の球団記録も樹立していた。一発もあり、打率も残せる、新庄剛志監督の指導も実り、しっかり結果を残し、リーグ2位躍進の原動力ともなった。
貧打に悩まされた西武が獲得を目指すことも報じられた中、21日、日本ハムはレイエスの契約延長に合意したと発表。
昨シーズン限りでDeNAを退団し、ロッテに移籍したネフタリ・ソトも今季は打率「.269」、21本塁打、88打点といずれも前年度より成績をあげ、このたび、球団と来季の契約に合意したことが発表された。
日本球界にフィットした有力な助っ人が続々と在籍球団と契約延長となっていることも、ビシエド人気が高まる要因となりそうだ。
近年では日本球界で実績を残した助っ人勢の移籍が活発化。巨人で活躍したグレゴリー・ポランコはロッテに移籍した2023年度シーズンに本塁打王に輝いた。
今季セ・リーグ首位打者を獲得したタイラー・オースティンも近年は度重なる故障に悩まされていたが、完全復活した今季は勝負強い打撃でチームをけん引。106試合に出場、打率「.316」、25本塁打、69打点。勝負の8月、9月はともに月間打率3割超えと存在感を示した。
一時状態を落としていても実績のある助っ人野手は日本の野球に慣れており、環境が変われば、再び力を取り戻すことも可能とあって、ビシエドに熱視線が向けられている。
特に今季は貧打に苦しみ、打線形成に悩まされた球団は多いとあって、一発も打てる強打の右打者は魅力的。オフの主役の一人となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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