【神奈川】パリ・パラリンピックの女子マラソン(視覚障害T12)で銅メダルを獲得した道下美里選手(47)が21日、相模原市役所を訪れ、競技の成果を報告し、謝辞を述べた。道下選手を支える競技パートナーの一人が同市職員の青山由佳さん(38)だっ…
【神奈川】パリ・パラリンピックの女子マラソン(視覚障害T12)で銅メダルを獲得した道下美里選手(47)が21日、相模原市役所を訪れ、競技の成果を報告し、謝辞を述べた。道下選手を支える競技パートナーの一人が同市職員の青山由佳さん(38)だった。
青山さんは元陸上競技選手で、競技で道下さんの伴走経験もある。今回も伴走する予定でパリに渡航したが、体調不良で果たせなかった。それでも現地での生活や練習のサポートで道下選手を支えた。
道下選手は「前半はペースの維持、後半は前へ前へとレースを進めた。青山さんが大会期間、パリの選手村で同室に泊まってご飯を炊き、支えてくれた」と振り返った。
「青山さんは30キロ地点で給水を受け持ち、最後まであきらめないで、と大きな声をかけてくれた」と道下選手。
本村賢太郎市長は「世界中の人々が感動するレースだった。支えた青山にとっても成長の機会になる経験になったはず」と活躍をたたえた。
道下選手は当初4位入賞だったが、失格選手が出て3位に繰り上がり、リオ(銀)、東京(金)に続く3個目のメダルを手にした。青山さんも「チームの一員として、素直にうれしかった」と振り返った。(三木一哉)