プロボクシングの東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・ウエルター級(66・6キロ以下)統一王者・佐々木尽(八王子中屋)が21日、米国合宿のため出国した。ネバダ州ラスベガスのサラスジムで3週間、スパーリングを中心とした合宿を行う予定だ。 佐…

 プロボクシングの東洋太平洋、WBOアジアパシフィック・ウエルター級(66・6キロ以下)統一王者・佐々木尽(八王子中屋)が21日、米国合宿のため出国した。ネバダ州ラスベガスのサラスジムで3週間、スパーリングを中心とした合宿を行う予定だ。

 佐々木は昨年5月からの米ラスベガス合宿中に左肩の腱板を断裂。同年7月に行われた星大翔(角海老宝石)との2度目の防衛戦に11回TKO勝ちした後、内視鏡手術を行った。今年5月に復帰戦となったジョー・ノイナイ(フィリピン)との防衛戦で5回TKO勝利。9月3日にはカミル・バラ(オーストラリア)を8回TKOで下し、WBOアジアパシフィックが4度目、東洋太平洋は初防衛に成功した。

 試合後、リング上でリングサイドにいた米大手興行「トップランク社」のボブ・アラムCEOに向かって「Mr・Bob Arum。I want title match(アラムさん、私は世界戦がやりたい)」と英語でマッチメイクを懇願。「私が日本人で最初にウエルター級王者になる男です」と叫んでいた。

 今回の合宿に向け、「けがや手術などでラスベガスはなかなか行けませんでしたが、ようやく行ける日がやってきました。あの時はもうボクシング人生終わりだとかも思ったりしましたが、今こうして活動できている。すごく緊張感などがあって目標に向かっているこの瞬間がすごく楽しいです。アメリカで3週間という間ですが全力で本気で過ごして色々と勉強、学んで自信をつけて帰ってきたいと思います。

行ってきます」と所属ジムを通じてコメントした。