プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が21日、神奈川・相模原市の所属ジムで練習を再開した。 中谷は14日、同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちして2度目の防衛を果たしたばか…

 プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が21日、神奈川・相模原市の所属ジムで練習を再開した。

 中谷は14日、同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちして2度目の防衛を果たしたばかり。18日に東京・後楽園ホールで日本でのデビュー戦で判定勝ちした親友エイドリアン・アルバラード(米国)の応援に駆け付けた際に「筋肉痛が取れたので、来週から練習しようと思います」と話していたが、世界戦からわずか1週間の休息で次戦に向けてスタートを切った。この日はシャドーボクシングを5ラウンド、ミット打ち、サンドバッグ打ちを各3ラウンドと意欲的に体を動かした中谷は「伸び伸びとボクシングができてよいスタートを切ることができました」とコメントした。

 次戦については統一戦を希望している。中谷は世界戦前の取材に「統一戦をやらなくてはいけないというのは、自分に課している(目標にしている)パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通しての最強ランキング)1位になるための条件」と答えている。スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がこの日、中谷との対戦に興味を示したが、中谷は井上との対戦については「日本人が(PFPの)トップにいるなら、そこを目指すという考えになるのは当然。ただ、自分の中では、(井上との対戦前には)まだまだやらなくてはいけないことがあるので」と、まずは統一王者となってバンタム級最強を示す。