◆卓球◇ノジマTリーグ(20日、埼玉・浦和駒場体育館) 男子の琉球アスティーダは3―1でT.T彩たまを下し、連敗を3で止めた。エース・張本智和は岡野俊介と組んだ第1試合のダブルスを1―1で制し、第3試合のシングルスは木造勇人に3―0で勝利。…

◆卓球◇ノジマTリーグ(20日、埼玉・浦和駒場体育館)

 男子の琉球アスティーダは3―1でT.T彩たまを下し、連敗を3で止めた。エース・張本智和は岡野俊介と組んだ第1試合のダブルスを1―1で制し、第3試合のシングルスは木造勇人に3―0で勝利。アジア王者として臨んだ初戦で今季初の単複2勝を挙げ「気負いすぎず、しっかり自分のプレーをしようと思った。観客の皆さんも温かく迎えてくれて、すごくいい試合になった」と納得の表情で振り返った。

 今月中旬のアジア選手権の男子シングルスで優勝を飾った。同種目の日本勢で実に50年ぶりの快挙だったが、以前とはタイトル獲得後の心境に変化があったと明かす。「(15歳で)グランドファイナルで優勝した時は1、2か月ぐらいふわふわしていたけど、今回は帰国してもすごくうれしくて仕方ないとか、ふわふわする気持ちがあまりない。すぐに切り替えができた」という。

 経験や優勝を重ねてきたことによる心境の変化は、もちろんプラスに捉えている。「(中国の)馬龍選手や樊振東選手は何十回も優勝してきて、1回1回喜んでいられないと思う。あれ(アジア選手権優勝)があったから今日勝てるわけでもない。過ぎたことは良いことも悪いこともできるだけ忘れて、内容や技術とかだけ覚えていればいいと思う」と消化した。

 21日にはフランス、ドイツでのWTT2連戦に向けて出発し、帰国後の11月下旬にはWTTファイナル福岡大会(北九州市)を控えている。「タイトルを取った次の大会は大事。その2大会を終えると、福岡のファイナルが今年最後の国際大会になる。そこにいい形でつなげるためにも、1試合でも多く勝って、ベスト4やそれ以上いけるように頑張りたい」と表情を引き締めた。