<高校野球秋季近畿地区大会:東洋大姫路9-0龍谷大平安(7回コールド)>◇20日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸東洋大姫路(兵庫1位)が龍谷大平安(京都2位)との甲子園優勝経験校対決を7回コールドで制し、初戦を突破して8強入り。履正社監…

<高校野球秋季近畿地区大会:東洋大姫路9-0龍谷大平安(7回コールド)>◇20日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

東洋大姫路(兵庫1位)が龍谷大平安(京都2位)との甲子園優勝経験校対決を7回コールドで制し、初戦を突破して8強入り。履正社監督時代に甲子園を制覇したOBの岡田龍生監督(63)が22年4月の就任後初となる甲子園出場へ大きく近づいた。

1回1死二、三塁から4番木村颯太内野手(2年)が右翼越えの2点適時三塁打で先制。「みんなが作ってくれたチャンスなので自分が返さないといけないと思った。先っぽだったけど、気持ちで持っていきました」と笑顔を見せた。さらに打線がつながり、打者一巡で5安打を集めて5得点を奪う。5点リードの5回にも無死満塁から木村のゴロが一塁手の失策を招いて2者が生還するなど、この回3得点。6回にも1点を追加して9点差とした。

投げてはプロ注目の最速147キロ右腕、阪下漣投手(2年)が7回4安打7奪三振無失点。持ち味の制球力が光った。

地元・兵庫の1位校が7回コールドで伝統校対決を制して、3年ぶりの近畿8強入り。岡田監督は「僕が帰ってきてショックなのは、『古豪』と書かれるじゃないですか。履正社は古豪とは言われない。それだけ(甲子園出場の)間が空いているからそういう見方をされている。それをなんとか強豪校と言ってもらえるようにしないとせなあかん」と古豪から強豪へが理想だ。

同校は77年夏に初の全国制覇。春夏20度甲子園出場があるが、前回出場した22年春の前は11年夏と甲子園出場から遠ざかった。来春センバツの近畿の一般選考枠は6。岡田監督は就任後初の甲子園出場にグッと近づいた。