◆大同生命SVリーグ女子・第2節 デンソー3-0KUROBE(19日、富山・YKK体育館) KUROBEアクアフェアリーズは、0-3で首位のデンソーエアリービーズに敗れて開幕3連敗。ホーム開幕戦を白星で飾れず、順位は13位に後退した。昨季の…

◆大同生命SVリーグ女子・第2節 デンソー3-0KUROBE(19日、富山・YKK体育館)

 KUROBEアクアフェアリーズは、0-3で首位のデンソーエアリービーズに敗れて開幕3連敗。ホーム開幕戦を白星で飾れず、順位は13位に後退した。昨季のV1リーグ5位のデンソーを相手に、第2セットは14-11とリードする場面も作ったが逆転負け。688人のファンが声援を送ったが、ストレートで敗れた。今季から指揮を執る川北元監督は試合後、観客に向けて「すみません、0-3でした。でも、選手たちは変わろうと毎日、必死に練習している。少しずつ積み重ね、とても強いチームになる。時間がかかっているのは私の責任で、批判は全部、私が受け止めます」と話した。

 相手の外国籍選手の強烈なスパイクを止めることが出来なかった。デンソーのOHモンチベレル・ロザマリア(30)にバックアタック11本を含む24本のアタックを許せば、OHコネオ・アマンダ(27)にはブロックの上を何度も抜かれて同15本を許した。キャプテンのMB中村安里(27)は「ブロックとレシーブの連係がうまくいかず、修正も出来なかった。相手のキーマンの外国人選手に決められすぎた」と話せば、MB山口真季(25)は「高いアタックをブロックで止めるのは難しいが、タイミングを合わせれば触ることは出来る。次はミドルとサイドで一緒に合わせていきたい」と前を向いた。

 今オフには日本人の主力選手4人と外国籍選手2人が退団。そして、日本人選手5人と外国籍選手3人が加入するなど、ガラリと戦力が変わった。2人の外国籍選手が得点源となっているが、エースは不在の状況だという。OH住田帆志乃(23)やMB山口が鮮やかなスパイクも見せる一方で、この日は単調な攻撃も目立ち、アタック決定率は31%と伸び悩んだ。川北監督は「試合に出たことのない選手が多く、経験を積みながら自信を付けていくことが大事。競った試合で勝ちきれないこともあるが、強さを身につけるために出場機会を与えていきたい」と話した。

 苦戦は続くが、フィリピン出身で、180センチのMBマダヤグ・マドレーヌ(26)が17日に合流。メディカルチェックを経て、早ければ来週に選手登録できる可能性もある。川北監督は「2回、チーム練習しただけなので、もう少し時間がかかるかもしれません。(20日の2戦目に向け)得点を取らないと、セットも取れない。全員で取れる状況を作っていきたい」と決意。実戦で経験を積みながら、チームとして勝機を探る。(中田 康博)