<第101回箱根駅伝予選会>◇19日◇東京・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園◇ハーフマラソン(21・0975キロ)東京農業大が1秒差に涙をのんだ。各大学最大12人の選手が走り、各校の上位10人の合計タイムで争い、上位10校…

<第101回箱根駅伝予選会>◇19日◇東京・陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園◇ハーフマラソン(21・0975キロ)

東京農業大が1秒差に涙をのんだ。各大学最大12人の選手が走り、各校の上位10人の合計タイムで争い、上位10校が来年1月の本選に出場する予選会。順位は合計タイムは11時間1分26秒の11位で、10位の順天堂大との差はわずか1秒だった。

チームは絶対的エースの前田和摩(2年)を欠いていた。前回の予選会では日本人トップの記録で10年ぶりの箱根路へと導いた存在。小指監督は5月の日本選手権後に肺気胸の症状が出たため、8月には不参加を決めていたと説明した。「ハーフを走るまでの体力は戻らなかった。無理させなくても良いと思いました。先がある子。将来もオリンピックにでて活躍してほしいですし」とおもんぱかった。

この日はチームのサポート役を務めた前田は「今年は無理をしないということになりました。みんな本当に僕の分まで頑張ってくれた。走らなければ僕がいる意味はないんです」と言葉を絞り出した。

同監督はエース抜きで突破に迫ったチームに「大きいですね」とたたえた。「来年は前田も復活すると思いますし、ほとんど箱根の経験者も6人今ここにいて、来年入ってくる新人も良い。来年は思い切ってトップ(通過を)狙っていきたい」と見据えた。【阿部健吾】