「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、巨人1-2DeNA」(18日、東京ドーム) ファイナルS第3戦が行われ、レギュラーシーズン3位のDeNAが、同1位の巨人に競り勝って3連勝とし、2017年以来の日本シリーズ進出に王手をかけた。 オ…

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、巨人1-2DeNA」(18日、東京ドーム)

 ファイナルS第3戦が行われ、レギュラーシーズン3位のDeNAが、同1位の巨人に競り勝って3連勝とし、2017年以来の日本シリーズ進出に王手をかけた。

 オレンジ色に染まった右翼席に白球が消える。ハマの4番に座るタイラー・オースティン内野手が本領発揮だ。「打てるチャンスがある球が来たら仕留めようと思って、打席に入りました」。CSファイナルSの大舞台で見せた2試合連発にチームも勢いづく。下克上へ、あと1勝だ。

 1点を追う四回だ。先頭で打席に入ると、フルカウントからの6球目。高めに浮いた直球を見逃さない。フルスイングで捉えきり、一振りで試合を振り出しに戻した。

 頼もしい援軍が不在でも、心はいつも一緒に戦っているからこそ笑い飛ばした。2試合観戦に訪れていた妻のステファニー・ダナさんだったが、「美容院の予約があって、そっちが大事」とこの日は不在。だが、「ハイライトでホームラン見たよ」。試合後に届いていた連絡に笑顔が増した。

 CSファーストSから破竹の5連勝と勢いにこそ乗るが、表情をすぐに引き締める。「ここまで(ファイナルは)3試合は非常にいい内容の野球ができているが、それはもう過去のこと」。隙を見せたら一気につけ込まれるのが、厳しい勝負の世界だ。最後の最後まで勝利にこだわる。