「部活生の強さひきだすプロジェクト RiseUp」Supported by 明治プロビオヨーグルト R-1 は、憧れのアスリートや元トップアスリートが全国の部活動クラブを訪ね、技術指導や金言によって選手のポテンシャルを伸ばそうという応援事業…

「部活生の強さひきだすプロジェクト RiseUp」Supported by 明治プロビオヨーグルト R-1 は、憧れのアスリートや元トップアスリートが全国の部活動クラブを訪ね、技術指導や金言によって選手のポテンシャルを伸ばそうという応援事業だ。

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第6回目の特別ゲストは、ミスのない安定した演技であん馬や並行棒を得意とし、2021年の東京五輪の体操男子団体総合では銀メダルと男子種目別個人あん馬で銅メダルを獲得。そして今夏に行われたパリ五輪の体操男子団体総合では世紀の大逆転で金メダルに貢献。主将としてチームをけん引した萱和磨選手を講師に招き、9月下旬に母校である市立習志野高校(習志野市)にサプライズで訪問し特別レッスンを開催した。

まだ残暑が厳しい平日の午後。株式会社 明治の管理栄養士・石井礼菜さんによる栄養講座が行われた。今回は体操部とボクシング部の生徒約40名が参加。スペシャルゲストの萱選手が教室の扉を開けて「こんにちは」と挨拶をして入室すると「えー」、「すごい!」と生徒たちの驚きと興奮の声が響き渡った。「今日を楽しみにしていました。10年ぶりに母校の校舎に来て懐かしい気持ちです。今日はよろしくお願いします」と挨拶。そして高校時代を振り返る。部活では監督に止められるほど練習に明け暮れていたという。ターニングポイントとなったのは、高校2年生のとき、「国際ジュニアという大会で優勝し、頑張ればオリンピックに行ける」と、漠然としていたものが現実の目標になったことを明かした。

栄養講座が始まると、まず石井さんは食事の重要性について触れた。スライドを使い、食事もトレーニングの1つであり、食生活のアドバイスや体調管理を徹底することの大切さが伝えられると生徒たちが熱心にメモを取る様子が見受けられた。また、生徒への事前アンケートにおいて「筋力アップ」が気になるポイントとして多く挙げられており、「体重の変化を見る。その数字の中身が大事になります。除脂肪体重を増やして欲しいと思います。それがパワー、スタミナ、ケガ耐性、スピード、ジャンプ力が上がるなど効果があります」と訴えた。生徒と一緒に授業を受けた萱選手は「ほぼ毎日、納豆にご飯、みそ汁、豆腐、ヨーグルトを食べて、夜はしっかりとバランス良い食事を摂ることで体調が安定しています」とコメント。そして「起床後は体重を量り、10歩ぐらいで自分の体重がほぼ分かる。誤差は300グラムほどです」とコンディションを自分自身が把握していることを語った。

栄養講座の最後に石井さんは生徒たちに「あなたはあなたの食べたものからできています」と言葉を送る。「毎日の食事や栄養を摂ることの大切さを習慣づけ、継続することを意識していただきたいと思います」。食事はカラダつくりの土台であることを一人ひとりが学んだ有意義な時間となった。

続いて体操部へ向けた萱選手の特別レッスンが行われた。部員が第二体育館へ移動しウォーミングアップをしていると、そこに交じって一緒に体をほぐすなど、コミュニケーションを取る。その後、萱選手は生徒の動きを観察。「高校生は基本が大事になりますが、しっかりやっていますね」と口にする。

早速、あん馬のレッスンがスタートした。生徒らはポメルと呼ばれる把手を掴み、体を旋回させるなど技を繰り出す。萱選手は正しい技術を教えながら「簡単な技で落ちると、落ち癖がついてしまう。練習から落ちないようにした方がいいね」とアドバイスを送る。そのなか、これまで1度しか、リーニンという技ができずにいた生徒が直接指導を受け上達。しっかりとコツを掴んだ様子だ。次に平行棒のレッスンとなる。「技の難易度も高度化しているので、少しでも力になりたい」と、二本の棒を使い旋回技やアクロバティックな演技をする生徒に1つひとつの動作の確認や棒のしなりを生かすことなどの技術指導を行う。萱選手が見本を見せると「うぉー、すごい」、「うまい」の声が上がり、生徒たちがミスなく技を繰り出せば親指を立て「いいね」と声をかけていた。最初は遠慮がちだった生徒も次々にアドバイスを求めると金メダリストは惜しげもなく手法を伝授した。

レッスン終了後には、生徒からの質問コーナーが設けられ、「練習している中で、動きが悪いときの対応について」を訊かれると「同じ生活を送ることが大事で、食事や睡眠、授業もですが同じ毎日を送り、自分の普通を確立すること、あとはレッスンの中でも言いましたが、例えば、今日、反応が悪い時はBパターンで、調子が良い時にはAパターンでいこうと自分の中で対策が幾つもあること大切。常に試合中は頭の中の黒板に書きながら演技をしています。技については友だちと話すことも大事で、人に説明ができると自分のモノになる。選手間で教え合うことは重要です」と答えると「焦らず怪我には気を付けて、今日、学んだことを継続して欲しいです」とエールを送った。谷岳哉キャプテンは「僕たちに色々なことを教えてくださり、ありがとうございました。今後、教えてもらったことを生かして練習や試合に継続していきたいと思います」とお礼の言葉を述べた。

最後に萱選手は「ボリューム満点で楽しく充実した1日でした。みんなの吸収が早く、自分が言っていることを直ぐに分かってくれましたし、それを体で操ってくれました」と、この日の感想を口にすると、母校の後輩たちに「高校3年間はアスリートとしても人としても成長ができます。無駄にして欲しくない。練習の中で一つでも考えながらやったりするだけで、全然違う3年間になります。今日をきっかけに考えて練習をすること、栄養学も取り入れながらやっていけば、この先、変わってくると思います。応援していますし、僕も一緒に頑張りたいです」と笑顔で話した。

今回で6回目となった『部活生の強さひきだすプロジェクトRiseUp』。一流選手になるためには磨いた技術を日々継続することや栄養管理を含めたカラダつくりが欠かせないことが萱選手と管理栄養士 石井さんから伝授された。スポーツ選手にとって高校生年代が非常に大切な時期だと言われる。このプロジェクトが習志野高校体操部の『強さ』をひきだす、きっかけになったことは確かだろう。今回は金メダリストが指導。次回はどんなアスリートが、どの学校やクラブを訪れるのか注目だ。

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