<W杯アジア最終予選:日本1-1オーストラリア◇15日◇C組◇第4戦◇埼玉日本代表(FIFAランキング16位)が、オーストラリア代表(同25位)と1-1で引き分けた。後半13分にオウンゴールで先制点を許したが、同30分にMF中村敬斗(スタッ…

<W杯アジア最終予選:日本1-1オーストラリア◇15日◇C組◇第4戦◇埼玉

日本代表(FIFAランキング16位)が、オーストラリア代表(同25位)と1-1で引き分けた。

後半13分にオウンゴールで先制点を許したが、同30分にMF中村敬斗(スタッド・ランス)が左サイドからドリブル突破で持ちこみ、逆にクロスボールで相手のオウンゴールを誘発。22年W杯カタール大会1次リーグ第3戦のスペイン戦から約2年間、最長となる25試合連続で得点をマークした。4連勝はならなかったが、ホームで貴重な勝ち点1を手にした。

難敵サウジアラビアをアウェーで2-0と倒し、ホームに帰ってきた。FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選で3連勝と勢いに乗る。唯一の不安はMF遠藤航主将(リバプール)が前日から体調不良で姿を見せず、この日もベンチ外となった。代わりにMF田中碧(リーズ)をボランチに入った。

GK鈴木彩艶(パルマ)、3バックは左から町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ)谷口彰悟(シントトロイデン)板倉滉(ボルシアMG)。ボランチは守田英正(スポルティング)と田中、ウイングバックは左に三笘薫(ブライトン)右に堂安律(フライブルク)。シャドーは右に久保建英(レアル・ソシエダード)、左に南野拓実(モナコ)、1トップは上田綺世(フェイエノールト)の4-2-3-1布陣。対するオーストリアは日本の攻撃力を警戒し、守備的な5バックで固めてきた。

立ち上がりから日本が主導権を握った。前半6分、田中が浮かせたパスを右サイドのポケットを突いた久保が受けてシュート。ゴール右に外れた。14分には左サイドから三笘が縦へ突破し、クロスを送る。15分には久保のCKから堂安が左足ボレーで狙うがミートせずGKにキャッチされた。

次々とCKを得るが、オーストラリアは身長2メートルのDFスーターら高さを生かして懸命にクリア。日本が押し込みながら得点は奪えない。34分には三笘が左サイドからカットインし、右足で狙ったが、ここも相手選手に当たり、ゴール右外へ外れた。41分には左から三笘がクロスボールを送るが、上田は相手選手に体を当てられながらもヘディングシュート。勢いのないボールはGKにキャッチされた。

無得点のまま勝負は後半に持ち込まれた。オーストラリア陣内に押し込み、チャンスをうかがった。後半12分、右サイドから久保がクロスボールを送る。ファーサイドで三笘が頭で合わせるが、わずかにゴール左に外れた。

その直後の後半13分、まさかの失点を喫した。左サイドからDFミラーにクロスボールを入れられると、中央でクリアを試みた谷口がまさかのオウンゴール。最終予選4試合目にして初失点となった。

失点から4分後、森保監督は堂安に代えてMF伊東純也(スタッド・ランス)を投入し、反撃に出た。その伊藤は後半19分、右サイドを縦に持ち込み鋭いクロスボールを送った。上田が頭で合わせたが、ゴール枠を外れた。

後半25分には南野からMF鎌田大地(クリスタルパレス)へ、久保から中村へスイッチ。三笘が左シャドーへ移り、左ウイングバックに中村が入った。すると30分、左サイドから中村がドリブルで崩し、ニアサイドから鋭いクロスボールを送る。これを相手DFがクリアできずオウンゴールとなった。1-1の同点とした。

勢いづく日本は後半33分に三笘が持ちこみシュートを狙うが相手に当たってゴール外へ。黄色い壁が立ちふさがった。試合はこのまま得点が生まれず、1-1のドローで終えた。

日本の次戦は、来月15日にインドネシア、19日に中国とアウェーで対戦する。