ローソンのテストは同時に、角田へのプレッシャーにもなるものだろう(C)Getty Images 角田裕毅の所属するビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)は次戦のアメリカGPより、リアム・ローソンがステアリングを握る。新たに角田とローソンと…
ローソンのテストは同時に、角田へのプレッシャーにもなるものだろう(C)Getty Images
角田裕毅の所属するビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)は次戦のアメリカGPより、リアム・ローソンがステアリングを握る。新たに角田とローソンというコンビで、チームは今季の残り6レースを戦うことになる。
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昨季も同チーム(アルファタウリ)でシーズン途中、ダニエル・リカルドの代役として5戦に出場し入賞も経験のある22歳だが、今回はシチュエーションが大きく異なる。来季以降でのRB、さらにレッドブル・グループ内における、自身のポジションを確かなものにするため結果を残す必要があり、アメリカGPを控える現在、欧州メディアでもローソンへの注目度が高まる一方だ。
英メディア『PlanetF1.com』でも、現地時間10月10日(日本時間11日)にローソンの特集記事を配信。ローソンが10月9日に行われたピレリタイヤのテストに参加した様子などを伝えるとともに、およそ1年ぶりのグランプリ出場となる、今後6レースのパフォーマンスを展望。「2021年のF1デビュー以来レッドブルのセカンドチームに在籍している、ユウキ・ツノダとの対決が注目される」などと綴っている。
またトピックでは、「RBはまだ2025のラインアップを確定しておらず、レッドブルでのセルジオ・ペレスのポジションも保証されていない。ローソンはチームの2025年グリッドの計画に食い込むため、残り6戦が重要なオーディションとなる」と見通している。
さらに、「レッドブルのシニアアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ローソンがグリッドにふさわしいパフォーマンスを発揮することを期待している」として、マルコ博士がローソンについて語ったコメントも掲載。「ツノダとどう比較されるかを評価し、それから(来季のシートを)判断する」と述べている他、「ローソンはこれまでのGP出場時に見せたように、F1にふさわしいパフォーマンスを発揮しなければならない」として、レギュラーシート獲得へのテストであると明言したという。
マルコ氏のコメントとしては他にも、レッドブルチーム下部組織で走る岩佐歩夢やアイザック・ハジャーらの名前を挙げながら、「私たちのジュニアチームには有望な若手がいる。彼らをシーズン最終戦アブダビ後に行われるジュニアテストデーのルーキースプリントで起用する予定だ。その後、次の展開を見ていく」などと語ったとしている。
ローソンは自身の今後のF1キャリアのためにも残り6レース、周囲を納得させる走りが求められる。そして、RBのエース格である角田とのチーム内の争いにも、多くの視線が注がれるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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