すごい時代になったものである。ナショナルリーグ ディビジョンシリーズ、運命の第5戦で、ダルビッシュ有、そして山本由伸という2人の日本人先発投手が投げ合い、共とも快投を披露したかと思えば、今度はリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦でいきなり…

すごい時代になったものである。ナショナルリーグ ディビジョンシリーズ、運命の第5戦で、ダルビッシュ有、そして山本由伸という2人の日本人先発投手が投げ合い、共とも快投を披露したかと思えば、今度はリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦でいきなり千賀滉大vs.大谷翔平というマッチアップが実現するのである。

と言うわけで今季のリーグチャンピオンシップは、パドレスとの西地区ライバル対決をギリギリで制した第1シードのドジャースと、上位シードを相手に相次いでアップセットを起こした第6シードのメッツと言う顔合わせになった。第1戦は現地10月13日(日本時間14日)に行われる。

日程や勢いを考慮すると、この両者の対戦は、ドジャースにホームアドバンテージがあるとは言え、ナ・リーグにおけるポストシーズン最後の枠に滑り込んだメッツに分がありそうだ。

ここでも繰り返しになるが、ディビジョンシリーズに引き続き、このシリーズの行方は、ドジャースが最大の不安材料である先発ローテーションの問題を解決できるかどうかに左右されるだろう。

山本は前述したディビジョンシリーズ第5戦で5回2安打無失点と、遂にポストシーズンで真価を発揮したわけだが、ドジャースがこのメッツとのシリーズで、この『エース』を投入できるのは、日程的に第4戦の1試合のみとなる公算が高い。

となると、最大で残り6試合は第1戦で先発するジャック・フラハーティ、そしてディビジョンシリーズ第3戦で5回6失点だったウォーカー・ビューラーの2人に加え、ブルペンゲームで賄わなければならない。

目下、24イニング連続無失点と、ディビジョンシリーズでMVP級の活躍を見せた鉄壁のブルペンは、このポストシーズンのドジャースにとって、最大の武器の1つとなっているが、疲労や負担を考慮すると、デーブ・ロバーツ監督がブルペンゲームに打って出られる回数には限りがある。

一方、4試合と早々に勝ち抜いたことで、余裕を持って先発ローテーションを回すことができるメッツは、第1戦に千賀、そして第2戦にショーン・マナエアを先発起用することを明らかにしている。