「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム0-2ロッテ」(12日、エスコンフィールド) ロッテがCS初戦を先勝。佐々木朗希投手が8回5安打無失点9奪三振の快投で、通算3度目の登板にしてCS初勝利を挙げた。 初回、2者連続で四球を与えたが無失…

 「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム0-2ロッテ」(12日、エスコンフィールド)

 ロッテがCS初戦を先勝。佐々木朗希投手が8回5安打無失点9奪三振の快投で、通算3度目の登板にしてCS初勝利を挙げた。

 初回、2者連続で四球を与えたが無失点。その後は尻上がりに調子を上げた。四回、五回は連続で先頭に安打を許したが、どちらも併殺打に打ち取り切り抜けた。スライダー多めの配球で六回まで二塁を踏ませなかった。

 七回には先頭・レイエスの左前打などが絡み2死二塁と、この日初めて得点圏に走者を置いたが、最後は万波をスライダーを決め球に3球三振に斬り、ほえた。

 七回終了の時点で94球を投げていたが、八回も続投。2死から水野に156キロ直球を中前打とされたが、浅間をスライダーで9つ目の空振り三振とした。

 打線は0-0の五回、中村奨が先頭で左翼席へ先制ソロを放り込み、決勝打に。1-0の七回には先頭・ポランコがバックスクリーンへのソロを放った。レギュラーシーズンには苦戦した加藤貴に対し一発攻勢で得点をかせいだ。

 佐々木はヒーローインタビューで、「初戦を任してもらったので、期待に応えられるようにと思って投げました」と充実の表情。「先制してもらい、都志也さんのリード通り投げていい投球ができた。(完封への意識は)僕は七回で代わると思ったが、八回まで頑張りました」と冗談まじりに笑った。

 敵地で打線の援護も受け、「チームとして個人としてもいいイメージがなかった。すごく大きかったですし、勝てて良かった」と安ど。CSでは17イニング自責0と勝負強さも光る。敵地に詰めかけたファンを鼓舞するように、「僕はもう少し声が出ると思うのですが、どうですか?明日もたくさんの声援をよろしくお願いします」と呼びかけ、ロッテファンの大歓声を浴びた。