「ITTFアジア卓球選手権2024」は9日、女子団体の決勝が行われ、第4シードの日本は第1シードの中国と対戦。ゲームカウント3-1で勝利して、金メダルを獲得した。中国が出場した大会では50年ぶりとなる金奪取に貢献したのが張本美和(木下グルー…
「ITTFアジア卓球選手権2024」は9日、女子団体の決勝が行われ、第4シードの日本は第1シードの中国と対戦。ゲームカウント3-1で勝利して、金メダルを獲得した。
中国が出場した大会では50年ぶりとなる金奪取に貢献したのが張本美和(木下グループ)。中国選手相手に2点取りした16歳に対して、相手国からも賛辞の声が挙がっている。
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■エース早田が不在のなかチームをけん引
パリ五輪の負傷から復帰を目指す早田ひな(日本生命)が決勝のオーダーから外れ、張本美、伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(木下グループ)の3選手で中国撃破に挑んだ日本女子。そのなかで、1番手を担った張本美は世界ランキング4位の王芸迪とのフルゲームをものにして流れを引き寄せる。
その後2-1と日本がリードして、4番手として同1位の孫穎莎と対峙した張本美。過去シングルスでは未勝利だった相手に2ゲームを先取されたものの、サービスや的確なレシーブ、バックハンドを軸に2ゲームを取り返し波に乗る。そして迎えた第5ゲームでも世界女王を押し込む形でものにして、日本に金メダルをもたらした。
決勝で圧巻の2点取りを見せた張本美に対しては、中国メディアも賛辞の声を惜しまない。『捜狐』は日本の50年ぶりの快挙を称えたうえで、「とくに称賛に値するのが16歳のミワ・ハリモトで傑出したパフォーマンスだ」と中心選手としての役割を担った16歳を絶賛している。
パリ五輪の団体メンバーとして初出場し、銀メダルを獲得した張本美。世界ランキングでは5位の早田に次ぐ日本選手2番手の7位まで上げてきており、次回のロサンゼルス五輪に向けてはさらなる成長で、トップ選手としての地位を確立できるかには期待が高まってくる。
『捜狐』の記事内でも「この少女が日本の新たなエースになって長期にわたって日本代表として脅威になることは間違いない」と評されており、世界1位の孫穎莎に勝利を収め殻を破った張本美が“次世代エース”として名乗りを上げるとみている。
中国を撃破しての50年ぶり快挙の立役者となった張本美。世界の舞台で評価を高める16歳が見せるさらなる飛躍には注目が集まる。
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