陸上の日本学生対校選手権が9月9日に行われ、男子100メートルで桐生祥秀(東洋大)が9秒98(追い風1.8メートル)の日本新記録で優勝した。日本人が9秒台をマークしたのは史上初。予選をトップ通過した桐生は決勝でも快走。伊東浩司が98年に記録…
陸上の日本学生対校選手権が9月9日に行われ、男子100メートルで桐生祥秀(東洋大)が9秒98(追い風1.8メートル)の日本新記録で優勝した。日本人が9秒台をマークしたのは史上初。
予選をトップ通過した桐生は決勝でも快走。伊東浩司が98年に記録した10秒00(追い風1.9メートル)の日本記録を塗り替え、日本人として始めて公式に9秒台を叩き出した。
桐生は洛南高校3年時の2013年に日本歴代2位の10秒01をマーク。一躍その名を陸上界以外にも知られる存在となった。日本人初の9秒台を期待されるなかで2015年3月に行われたテキサスのレースでは9秒87(追い風3.3メートル)を計測。ただし、このときのタイムは追い風2.0メートルを超えていたため参考記録となった。
「追い風に乗れば9秒台」と言われながら、なかなか好条件がそろわなかった桐生。その間に多田修平(関西学院大)が参考記録ながら9.94秒(追い風4.5メートル)を出し、『日本人初の9秒台』をめぐる争いはハイレベルなものになっていた。
桐生の9秒台を日本学生陸上競技連合の公式ツイッターは「歴史的瞬間です!」と伝え、このツイートには「ますます日本の短距離のレベルが上がりますね」「ついにこの時が!」「すげぇ!ついに公認の9秒台」「やはり最初は桐生か!他の選手も続いてくれ!」などのコメントが寄せられている。