バスケットボールBリーグ2部の熊本ヴォルターズは5日、今季の開幕戦を本拠の熊本県立総合体育館で迎えた。強豪のアルティーリ千葉(千葉市)に2連敗する、苦いスタートとなった。リーグの制度変更に伴い、現行制度で1部昇格を目指せるのは今季が最後。…
バスケットボールBリーグ2部の熊本ヴォルターズは5日、今季の開幕戦を本拠の熊本県立総合体育館で迎えた。強豪のアルティーリ千葉(千葉市)に2連敗する、苦いスタートとなった。リーグの制度変更に伴い、現行制度で1部昇格を目指せるのは今季が最後。チーム一丸で悲願達成を目指している。
5日の初戦、ヴォルターズは身長2メートル超で攻守の要となるジャメール・マクリーン選手が欠場し、空中でのボールの争奪戦に苦しんだ。
攻撃でゴール下に切り込むのにも苦労する中で、山本翔太選手が得意の3点シュートを7本のうち5本決めるなど28得点をあげた。しかし、昨季の勝率が9割を超えた千葉に78―96で敗れた。
6日の2戦目も85―107と苦杯を喫した。
今季のヴォルターズは選手13人のうち6人が新戦力だ。俊敏な選手が多く、攻守の切り替えの速さに磨きをかけて、得点力の強化を狙う。
昨季はけがで出場できなかった、粘り強い守備が持ち味で人気者の磯野寛晃選手が初戦から復帰したのも明るい材料になる。
山本翔太選手は5日の試合後の取材に、今季のチームの特長として、攻守の切り替えの速さや守備での頑張りを挙げた。「それを(試合時間の)40分間継続していければ、プレーオフ進出やB1昇格は狙えると思う」「練習中から選手間のコミュニケーションを強めていきたい」と話した。(吉田啓)