◇国内シニアメジャー◇日本プロシニア選手権大会 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP 最終日(6日)◇イーグルポイントGC(茨城)◇7102yd(パー72)1962年に始まった日本最古のシニアトーナ…
◇国内シニアメジャー◇日本プロシニア選手権大会 TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP 最終日(6日)◇イーグルポイントGC(茨城)◇7102yd(パー72)
1962年に始まった日本最古のシニアトーナメント「日本プロシニア」には今年、強力なサポーターがついた。新たな冠スポンサー、円谷フィールズホールディングスの協力により、ウルトラヒーローが光の国から地球の茨城県のゴルフ場にやって来た。
怪獣ブームの先駆けとして1966年に誕生した『ウルトラQ』、『ウルトラマン』に始まったシリーズは、現在テレビ東京で放送中の『ウルトラマンアーク』までに50以上のヒーローが誕生。今回はそのうちの多くが週末の会場を訪れ、来場者の記念撮影のリクエストに応じた。
雨上がりの場内には「初めてゴルフ場に来ました」という長年のウルトラファンの姿があった。そして、試合に出場したシニア選手たちこそが幼い頃にスペシウム光線にハートを撃ち抜かれた“ドンピシャ”の世代。ラウンド前後、いやいやプレー中も嬉々としておなじみのポーズをとるプロも。優勝した増田伸洋も「ワクワクしっぱなしの1週間だった」と笑顔が絶えなかった。
ウルトラヒーローたちが実際にコースを訪れるのは今回が初めてだった。ファン層のメインは3歳から6歳の子ども、その保護者で、普段はウルトラの大型イベントか会館公演、全国のショッピングモールでのイベントが主戦場。一方で近年は若い女性ファンが増加傾向にあるという。
起爆剤として大きかったのが2022年に公開された映画「シン・ウルトラマン」。円谷プロダクションの幹部は「(世間の)多くの方はやはり『ウルトラマンって今もテレビで放送しているの?』という認識だと思います。そこで映画という別のアプローチから、『じゃあ(インターネット)配信も見てみよう、イベントで触れ合ってみよう』と少しずつ興味を持っていただけるお客様がいらっしゃいます」と話す。
彼女たちの目当てはヒーローに変身する前の俳優に限らず、造形美たっぷりの(変身後の)ヒーローそのもので、ストーリーにのめりこむ愛好家が多いそう。一部のステージでは前列の席の多くを成人女性が占めることもあるとか。世代や性別の枠を超えて愛されている。最近は女性をターゲットにした企画の制作も強化中。一時の栄光にすがる様子はそこにない。(茨城県阿見町/桂川洋一)
(上段写真、ウルトラ10ヒーローの名前)
※左からウルトラの母、ウルトラの父、ウルトラマンタイガ、ウルトラマンタロウ、ウルトラマン、ウルトラマンアーク、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンティガ