「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク) 39分間の中断の末、降雨コールド。非情な宣告を受けたオリックス・宮城大弥投手は、ベンチで涙が止まらなかった。必死にタオルで目を拭い、中嶋監督からは肩を抱かれて慰められる。…

 「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク)

 39分間の中断の末、降雨コールド。非情な宣告を受けたオリックス・宮城大弥投手は、ベンチで涙が止まらなかった。必死にタオルで目を拭い、中嶋監督からは肩を抱かれて慰められる。最優秀防御率のタイトル挑戦&4年連続規定投球回数到達の夢は降り続く雨とともに消え去った。

 「球数的にも余裕がありましたし、絶対に(規定投球回数を)行けた自信、本当にそれしかなかったんですけど。仕方ないで終わらしたくない気持ちはあります。目をつぶるしかないかなと」

 初回から三回までは三者凡退と快調に飛ばした。6回3安打1失点。あと1回1/3を投げれば、規定投球回数に到達し、自責1で2回1/3を投げればソフトバンク・モイネロの防御率を追い抜くことができた。ただ、七回表攻撃中に中断となり、じっとベンチで待ったが、再開はならなかった。

 5月中旬に左大胸筋の筋損傷を負い、約1カ月半戦線離脱した。それでも復帰後はハイペースに試合を重ねた。今季限りで退任する中嶋監督には「こういうことあるんだな。ケガせず終われたことは良かった」と声をかけられた。指揮官の思いも胸に、来季は恩返しの投球を披露したい。