英大手一般新聞紙ガーディアンが4日、5日のサンディエゴ・パドレスとのプレーオフ初戦を前にロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)について「大谷翔平:謙虚でノームコア(究極の普通)なスーパースターがいかにして野球界最高の舞台にたどりつい…

英大手一般新聞紙ガーディアンが4日、5日のサンディエゴ・パドレスとのプレーオフ初戦を前にロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)について「大谷翔平:謙虚でノームコア(究極の普通)なスーパースターがいかにして野球界最高の舞台にたどりついたのか」と題した特集記事を掲載した。

記事では、10年7億ドルという巨額契約でセンセーショナルにドジャースに入団した大谷投手が、大リーグ7年目で初となるプレーオフデビューに向けて準備を進める中、チームメートたちがこの世のものとは思えない才能とは裏腹に驚くほど地に足がついた性格を持ち合わせていると語っている。

2度目の肘の手術からのリハビリ中のため今季は二刀流としてマウンドに立つことはなかったが、記録を塗り替えるまったく新しい方法を見つけたと伝え、50本塁打50盗塁を達成するなど記録を次々と打ち立て、ホームランと打点でリーグトップの成績を残してレギュラーシーズンを終えた大谷投手は「並みのスーパースターではない」と紹介。その上で大谷投手は、プレーオフを前に驚くほど平静で、周囲より明らかに落ち着いていると直前の様子についても触れている。

驚くほど頻繁に記録を塗り替えながらもメディア対応の際には日本語しか話さない大谷投手は、野球の枠を超えた有名人になったと伝え「とてもハンサムだが、少年のような健全な感じ」だとも評している。また、愛犬デコピンが登場した始球式や、ロサンゼルス市議会が5月17日を「大谷翔平の日」に制定したことなどに触れ、完璧な現代のスーパースターであると報じた。

そんな大谷投手について、ディノ・エベル三塁コーチが「自身に多くの注目が集まっているにも関わらず、振る舞いからはそれを感じさせない」と話していることを紹介。とても謙虚で、ただ仲間の一人になりたいだけだと話し「彼はショウヘイ・オオタニ。純粋で素晴らしい人」だとのコメントも伝えている。

また、マック・マンシー内野手は「彼は大人の体をした小さな子どもだ。物事をあまり真剣に受け止めず、楽しむのが好きなんだ。いつも笑顔で冗談を言おうとしている。試合を見たことがなく、野球について知らない人は、彼の振る舞いから大物だとは思わないだろう」と話し、大谷投手の同期で友人関係を築いているテオスカー・ヘルナンデス外野手も「隣に座って話をしていると、いつも楽しくなるタイプ。冗談をたくさんいうし、とても良いヤツ。みんな寡黙でまじめな男だと思っているけど、私はその逆だと思う。フィールドにいる時は集中している」と語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)