「東京六大学野球、慶大8-3東大」(5日、神宮球場) 1回戦2試合が行われ、慶大が東大に逆転勝利。プロ志望届を提出している清原正吾内野手(4年・慶応)が同点適時打を含むマルチ安打。父・和博氏(57)が観戦する中でリーグ戦初盗塁も決めた。早…

 「東京六大学野球、慶大8-3東大」(5日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、慶大が東大に逆転勝利。プロ志望届を提出している清原正吾内野手(4年・慶応)が同点適時打を含むマルチ安打。父・和博氏(57)が観戦する中でリーグ戦初盗塁も決めた。早大は立大に先勝し、エースの伊藤樹投手(3年・仙台育英)がリーグ戦通算10勝目を挙げた。

 “ジュニア対決”を制し、降りしきる雨の中で勝利を導いた。清原の打席を和博氏は傘を差さずに応援していた。

 1点を追う三回無死満塁。元ロッテ・渡辺俊介氏(48)の長男である東大のサブマリン・向輝投手(3年・海城)に対し「初球に集中していました」とイメージ通りに初球スライダーを捉えた。原点のセンター返しで同点打をマーク。渡辺対策として、下手投げの阿蘇瑠河投手(4年・慶応)を相手に打撃練習してきたといい「サポートのおかげ」と感謝した。

 七回には2死から内野安打で出塁すると、リーグ戦初盗塁も記録。直後に横地広太外野手(2年・慶応)の適時打で追加点のホームを踏んだ。「完璧なスタートでした」とニヤリ。堀井監督も「走力はあるのでチャンスがあればいかしたい」とうなずいた。「必ず明日も勝ちたい」と清原。新たな一面も示し、次戦へ挑む。