アストロズで奮闘した菊池。価値は間違いなく上がっている(C)Getty Images アストロズの菊池雄星は、タイガースとのワイルドカードシリーズ3戦目での先発が予定されていたものの、チームが2連敗を喫し敗退したため、マウンドに登る機会を得…

 

アストロズで奮闘した菊池。価値は間違いなく上がっている(C)Getty Images

 

 アストロズの菊池雄星は、タイガースとのワイルドカードシリーズ3戦目での先発が予定されていたものの、チームが2連敗を喫し敗退したため、マウンドに登る機会を得られなかった。今季の戦いを終えFAとなる菊池は試合後、引き続きアストロズでのプレーを望むコメントを残している。

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 夏のトレード期限でブルージェイズから加入、菊池1人に対しアストロズが3人の若手を放出したことで、さまざまな声が上がった。だが、移籍後後半戦で5勝1敗とチームの地区優勝に大きく貢献。その活躍もあり、はやくから33歳左腕の来季の去就も注目を集めていた。

 間違いなく、今季のアストロズにとって大きな戦力となった菊池。それでも、来シーズンについて契約延長について球団側が「慎重な姿勢」であると伝えられている。

 ヒューストンメディア『Chron』では現地時間10月3日、プレーオフ敗退決定後にアストロズのダナ・ブラウンGMが菊池の去就について語ったコメントを紹介している。

 その中で、ブラウンGMから菊池に対し、「彼は加入して素晴らしい働きをした。私たちは最初から、彼なら三振を取れると信じていたし、彼の起用方法については調整できると確信していた」として、パフォーマンスを称賛する言葉が並んだ。

 だがその一方で、来季への言葉として、「私たちは多くの投手が復帰する予定なので、先発ローテーションは非常に充実していると感じている」と述べている他、「我々は、いくつか賢明な判断を下さなければならないだろう。若手選手を呼び上げ、特定の役割に配置することでコストを抑え、その資金を他の場所に振り向けられるかどうかを検討する必要がある」と語ったという。

 ブラウンGMは日本人左腕の来季への明言は避けたものの、それらのコメントを受け『Chron』では、「再契約の可能性は低い」と予想する。来季、ホセ・ウルキディやクリスチャン・ハビエルなどの故障で戦列を離れていた投手の復帰が見込まれており、また菊池との再契約でも多くの資金が必要となることも理由に挙げている。

 同メディアは、「キクチは2025年シーズン前にどの球団と契約するにしても戦力となる。アストロズが彼を驚きの額での再契約で迎え入れれば、チームの勝利予想数は大幅に跳ね上がるだろう。しかし、ヒューストンが自らに課している支出制限と現在の投手陣の充実ぶりを考えると、キクチが再契約する可能性は低いと言える」と見解を示した。

 夏場以降、新天地に移り高いレベルのピッチングを披露した菊池。果たして来季、どの球団でメジャー7年目のシーズンを送ることになるのだろうか。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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