パリ・パラリンピックで金メダルに輝いた車いすラグビーの池透暢(ゆきのぶ)選手(44)=高知市在住=と、銀メダルを獲得した女子円盤投げ(座位F53)の鬼谷慶子選手(29)=高知市出身=が30日、県庁と高知市役所を相次いで表敬訪問した。 胸に…

 パリ・パラリンピックで金メダルに輝いた車いすラグビーの池透暢(ゆきのぶ)選手(44)=高知市在住=と、銀メダルを獲得した女子円盤投げ(座位F53)の鬼谷慶子選手(29)=高知市出身=が30日、県庁と高知市役所を相次いで表敬訪問した。

 胸に金と銀のメダルをかけた2人が県庁に着くと、待ち受けた職員や市民らから大きな拍手が起き、「おめでとう」と祝福の声が上がった。

 浜田省司知事は面談で、池選手に「リオと東京は悔しい銅メダルで、今回は激戦の末につかんだ悲願の金メダル。感動をありがとうございました」と語りかけた。鬼谷選手には「初出場で自己ベストの銀を射止め、県民に夢と希望を与えてくれた」とたたえた。

 日本の主将を務め、米国との決勝を48―41で制した池選手は「勝利をあきらめずに各選手がやるべきことを貫き、準決勝の壁を越えた」と応じ、初の大舞台で15メートル78のアジア新記録をマークした鬼谷選手は「直前の練習で用具の感触がいまいちで、リスクはあったけど思い切って調整したことがよかった。地元の応援が力になった」と振り返った。

 2人は市役所では桑名龍吾市長と面談した。

 県、市は2人に県民栄誉賞と市民栄誉賞を授与する方針で、祝賀パレードとともに日程を調整している。(亀岡龍太)