打者として異様なペースで数字を伸ばしている大谷。その凄まじい活躍ぶりはレジェンドをも驚かせている。(C)Getty Images メジャーリーグのレギュラーシーズンもいよいよ最終盤。各チームの地区優勝とポストシーズン進出を巡る争いが…

打者として異様なペースで数字を伸ばしている大谷。その凄まじい活躍ぶりはレジェンドをも驚かせている。(C)Getty Images

 メジャーリーグのレギュラーシーズンもいよいよ最終盤。各チームの地区優勝とポストシーズン進出を巡る争いがいよいよ佳境を迎えている中で、一大フィーバーを巻き起こしているのが、大谷翔平(ドジャース)だ。

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 疲れ知らずの偉才の集中力はここにきてより一層の高まりを見せている。直近7試合では、打率.621、5本塁打、15打点、長打率1.276、8盗塁と驚異的なスタッツを記録。自身の持つメジャーのシーズン記録を「53本塁打・56盗塁」に伸ばしている。

 スター軍団であるドジャースをまさしく牽引する大谷。その異次元の活躍には、往年の大スターも目を丸くする。MLB公式局『MLB Network』の番組「MLB Now」に出演した元ヤンキースのバーニー・ウィリアムス氏だ。

 ウィリアムス氏は米球界で言わずと知れたレジェンドだ。現役時代はヤンキース一筋でプレーし、16年間で通算2336安打を積み重ねた。あのイチロー氏も憧れを公言した元スーパースターは、大谷について「私の人生においてこんな選手は見たことがないよ。次に現われるとしてかなり長い時間を要するだろうね」と絶賛。

 そして、「以前に同じぐらいの話題にのぼったとなると、ベーブ・ルースにまで遡らなければならない。ルースは早々に投手を諦めて、結局打者に専念した。この男(大谷)はどっちもやり抜いている。信じられないことだよ」と続けた。

 一方でウィリアムス氏は大谷の将来には、ややシビアな意見を投げかける。二刀流継続の是非に話が及ぶと、「二刀流でも打者専念でも、どちらも間違いではないとは思う」と指摘。その上で、こう論じている。

「ただ、最終的に彼自身が選択しなければならなくなるだろうね。長い目で見れば、あれだけの(二刀流による)高いクオリティーを維持するのは人間には不可能だ。もしも、私が彼の立場なら、打者に専念するだろうね」

 果たして、大谷にウィリアムス氏の言う“決断の時”は訪れるのか。その時まで、二刀流による快進撃を楽しみたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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