◆木下グループ・ジャパン・オープン 第2日(26日、東京・有明コロシアム) 世界ランキング59位で、日本のエースの西岡良仁(ミキハウス)が、3時間を超える激戦で、2019年以来2度目の2回戦進出を決めた。同21位で21年全米ベスト4のアレッ…

◆木下グループ・ジャパン・オープン 第2日(26日、東京・有明コロシアム)

 世界ランキング59位で、日本のエースの西岡良仁(ミキハウス)が、3時間を超える激戦で、2019年以来2度目の2回戦進出を決めた。同21位で21年全米ベスト4のアレックス・オジェアリアシム(カナダ)に2度のマッチポイントを握られながら、最終セットのタイブレイクで逆転勝ちした。

 タイブレイク6-5。初めて西岡に訪れたマッチポイントで、ふらふらと西岡のリターンが浮いた。ネットに詰めた相手がハイボレーを簡単に決めると思いきや、球はネット。会場中がどよめき、西岡はコート上に倒れ込んだ。

 ネットで相手と握手するため、立ち上がろうとした瞬間、右足がけいれんしたようだ。必死でつま先をつかみ、必死で足をそらすが、なかなか治らない。何とか、足を引きずり、歩こうとしたが、相手がコートに来て握手を求めた。

 西岡は、今大会7度目の本戦入り。過去6度で、1回戦を突破したのは19年だけと、決して相性はよくない。それでも、日本のエースとして、負けられない戦いだった。「このスコアで勝てたのは奇跡。自分でも頑張ったと思う」。両手を突き上げた。