<ドジャース2-4パドレス>◇24日(日本時間25日)◇ドジャースタジアム【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=斎藤庸裕、斎藤直樹】なんとも切ない幕切れでドジャースが敗れた。勝てばナ・リーグ西地区優勝に王手というパド…

<ドジャース2-4パドレス>◇24日(日本時間25日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=斎藤庸裕、斎藤直樹】なんとも切ない幕切れでドジャースが敗れた。

勝てばナ・リーグ西地区優勝に王手というパドレス戦。2-4の9回無死一、二塁、次打者が大谷翔平投手(30)の場面で9番ロハスが三ゴロ三重殺を食らって試合終了となった。パ軍はメジャー史上初の幸運で命拾いし、2年ぶり8度目のポストシーズン進出が決定した。

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大谷の目前で、まさかのゲームセットとなった。2点を追う9回無死一、二塁、9番ロハスが打席に入った。初球バントの構えで見送りストライク。続く2球目、ヒッティングに切り替え、これが裏目に出て、三塁ゴロのトリプルプレーで試合終了。1番大谷に打順が回ることなく、まさかの結末となった。ロバーツ監督は「ショウヘイに打席が回らないのは、1%にも満たない確率だったと思うが、その少ない可能性が起きてしまった」と唇をかんだ。

PS前哨戦とも言える3連戦で、痛い初戦黒星となった。最後の打者となったロハスが「今回の3連戦はミニポストシーズン。勝ち越さなければいけない」と語ったように、同地区のライバル同士による首位攻防戦。大事な初戦で、大谷が第1打席で右翼線二塁打を放った。球団記録を94年ぶりに塗り替える今季95本目の長打に、相手の失策も絡んで先制のホームを踏んだ。幸先のいいスタートとなったが、投打がかみ合わず。中盤までに3点のリードを奪われ、盤石の救援陣を誇るパ軍に屈した。ロバーツ監督は「得点圏でヒットが出なかった」と振り返った。

6月18日の時点で最大10ゲーム差をつけ、首位を独走していたが、2ゲーム差まで最接近された。主戦投手グラスノーや2年目の右腕ストーンの離脱で、投手陣に不安が残るド軍。この日は頼みの打線もつながりを欠き、2得点に終わった。「ショウヘイに打席が回ってこなかったのは、とても残念だった」とロバーツ監督。2戦目に向け、「とても大事な試合」と気を引き締めた。

▽パドレス・シルト監督「これ以上の脚本はないだろう」

▽パドレス・マチャド「大谷が次打者席にいる、あの厳しい場面で、野球界で最高のチームの一つを相手にトリプルプレーで試合を終える。彼(昨年死去したサイドラー・オーナー)が俺たちを見守ってくれてるんだよ」

▼パドレスの三重殺は10年以来14年ぶり球団史上9度目。試合終了を決める三重殺は両リーグで28度目だが、ポストシーズン(PS)進出を決めたのはパ軍が初めて。試合終了以外を含めると、PS決定日の三重殺は1907年、10年カブスと2020年ブルワーズ以来、のべ4チーム目。